今回お話するのは「なぜネイティブにあなたの英語が通じないのか?」ということです。多くの日本人が海外に行った時に自分の話す英語が上手く通じずに苦労します。駐在員、MBA生などは特に痛いほどそれを感じる人は多いのではないでしょうか。それはなぜでしょうか。
この理由が分かると少しでも改善すべき課題が見つかると思うので、これまでドクターDイングリッシュを通じて5000人以上の人の、このような問題点と個別に向き合った経験から、いくつかの解決策をご提案できればと思います。
目次
ネイティブに英語が通じない理由
ある程度英語の知識があるのにコミュニケーションに障害を感じる人は主に次の2つのどちらかに当てはまるパターンが多いです。
Reason 1. 話し方にリズムが無い
日本語と英語のリズムの違いを比較してみましょう。
Do you accept credit cards?
日本語的な発音では一つ一つの音を発音します。よって全ての音がしっかり浮き出る形になります。しかし英語の発音では、浮き出ている音は部分的ですよね。これがストレス発音で英語のリズムの要素です。ネイティブは全部の音を聞き取っているというよりは、言葉のリズムを聞いている感覚です。
Reason 2. 表現が不自然
英語をパズルみたいにして考えてガチガチに文法に当てはめて英作文しながら話すパターンです。ネイティブにとっては聞き慣れない表現は全部入ってきません。
これの解決策は簡単で、とにかくドラマやスピーチなど生の英語を練習題材にして、単語ではなくフレーズを沢山覚えましょう。Collocation と言いますが、特に動詞と名詞の組み合わせは相性があるので注意が必要です。
そして厄介なのは言葉のリズムについてです。今回はこちらをメインにお話していこうと思います。
英語はストレス発音
英語はストレスを中心に発音し、それ以外は全て曖昧化します。重要な単語の単語のストレスシラブルを強調し、それ以外を適当に端折る。
これによって強調された部分だけを流し聞きするだけで、全体の意味を捉えることが出来ます。いちいち全ての音を聞き取らなくても良いわけです。なのでネイティブは言葉をリズムで聞いています。
全部発音する日本人の英語は聞きづらい
なので、日本人的な発音で全部の音を同じ様にしっかり発音されると、逆にどこが聞き取るポイントなのかが分かりにくく、かなり一所懸命耳を傾けないと意味がキャッチできないという状態になります。
ストレスシラブルが短すぎる
また日本語的発音だと、ストレスシラブルが短すぎるというのも大きな問題です。「card」など、カタカナで伸ばしているところはちゃんと伸びるのですが、例えば「credit」の /kre/ など、ストレスシラブルの音が短すぎる傾向にあります。またストレスシラブルに乗る声が薄くて存在感が出ないという問題もあります。
英語はストレス以外を曖昧に省略している分、ストレスシラブルはかなり分厚く発音します。喉の奥の方からビリビリくるような感じでゆったりと伸ばしています。カタカナで表すなら、ストレスシラブルは全部「ー」で伸ばすくらいの印象です。「クレーディ」みたいになります。なので、英語を話す時はかなり大げさにストレスを伸ばしてみて下さい。それだけでも大分変わります。
ストレスでリズムを付ける練習
Do you accept credit cards?
このフレーズで重要な単語は「accept credit cards」です。
これらの単語のストレスシラブルをつかってリズムを作ります。
ストレスシラブルの先頭の子音と母音をしっかり伸ばし、それ以外は軽く添える感じであまり声は乗せないようにしましょう。
credit⇒ /kre/
cards⇒ /kardz/
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