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【リスニング力UP】ネイティブ英語が聞き取れない原因はコレ!頻出「句動詞」のリンキングを徹底解説
「海外ドラマやYouTube、簡単な単語のはずなのに聞き取れない…」
「字幕を見たら、こんな簡単なこと言ってたんだ!と驚いた…」
こんな経験、ありませんか?
こんにちは!発音ディレクターのDr. Dです。
ネイティブが普段よく使う、句動詞の「つながった発音」。実はこれを知るだけで、あなたのリスニング力は劇的に向上します!
今回は、英語のリスニングで多くの人がつまずく**「句動詞のリンキング(音のつながり)」**にフォーカス。ネイティブがよく使う10個の句動詞をピックアップし、発音のコツを徹底的に解説していきます。
これらのフレーズは日常会話でそのまま使えるものばかり。練習して体に覚え込ませて、聞き取れる耳と話せる口を同時に手に入れましょう!
準備運動:まずは「英語の声」の作り方から
本格的な練習の前に、とても大切なことをお伝えします。それは**「喉の奥を開いて発音する」**こと。
日本語と同じ声の出し方で英語を話しても、なかなかネイティブには通じません。喉の奥を開き、英語らしい深い響きを作るのがポイントです。
一緒にやってみましょう!
- あくびをする 🥱思いっきりあくびをした時、喉の奥がグッと開く感覚がありますよね?それが「喉が開いた」状態の基本です。
- 軟口蓋(なんこうがい)に息を当てる口の天井の奥にある柔らかい部分(軟口蓋)に息を当てるイメージで、「Hah, Hah, Hah」と声を出してみましょう。息がスムーズに抜ける、深みのある声に変わるはずです。
- 喉の力を抜き、音程を下げる②の状態をキープしたまま、喉をリラックスさせ、音程を少し下げるように「Hah↘︎, Hah↘︎, Hah↘︎」と発音します。
- この声でフレーズを言ってみる準備ができたら、この「英語の声」を止めずに、以下のフレーズを3回ずつ繰り返してみましょう。
- We should (x3)
- get it done (x3)
- before (x3)
- we run out of time (x3)
このフォームが英語発声の土台です。この声をマスターして、次の句動詞トレーニングに進みましょう!
🎧 ネイティブがよく使う句動詞10選【発音練習】
ここからは、ネイティブが日常で使いまわす便利な句動詞を10個ご紹介します。リンキングのパターンを掴んでいきましょう!
1. Break it down (要約する、分かりやすく説明する)
🗣️ /brei kih daun/
例文:
Can you break it down for me?
(もっと端的に説明してもらえますか?)
/kan yoo brei kih daun for mee/
💡 発音のポイント
break
の /k/ とit
がくっついて「キッ」のように聞こえます。it
の /t/ は次に続くdown
の /d/ と音が近いため、ほとんど聞こえなくなります。
2. Bring it up (話を持ち出す)
🗣️ /bring-ih dup/
例文:
I didn’t want to bring it up, but we need to talk about it.
(言いたくはなかったんだけど、そのことについて話さなきゃ)
- I didn’t want to bring it up/ai di dun wa na bring-ih dup/
didn't
は「ディドゥント」ではなく「ディドゥン」のように/t/
が消えがち。want to
はおなじみの「ワナ」/wa na/
の音に。bring
の /ng/ とit
がつながります。it
の /t/ は母音に挟まれ、日本語のラ行のような音(フラッピング)に変化し「イラッ」のように聞こえます。
- but we need to talk about it/but wee nee tu tah ka bau dih/
but
の最後の/t/
は発音されないことが多いです(Stop T)。need
の /d/ とto
がつながります。talk
の /k/ とabout
がつながります。about
の /t/ もフラッピングして「アバウリッ」のように聞こえます。
3. Call off (中止にする)
🗣️ /kah lahf/
例文:
We got to call off our trip because of rough sea conditions.
(海が荒れているので、今回の旅行は中止にしないと)
/wi ga da kah lahf aur trip/ /bi kah zuv ruf see kun di shunz/
💡 発音のポイント
got to
は「ガダ」/ga da/
のように聞こえます。call
の /l/ とoff
がつながり「カラーフ」のように。because
の /z/ とof
がつながり「ビカザヴ」のように聞こえます。
4. Carry out (実行する)
🗣️ /ka ree aut/
例文:
We are still going to carry out our plan.
(私たちは引き続き、その計画を実行します)
/wer stil go na ka ri aut aur plan/
💡 発音のポイント
we are
は短縮されて「ウィーァ」/wer/
のように発音されます。going to
は「ゴナ」/go na/
に。carry
とout
は、間に /y/ の音が入るようなイメージで滑らかにつなげます。
5. Come up with (思いつく)
🗣️ /kum up with/
例文:
I can’t come up with anything.
(何も思いつかないよ)
/ai kant kum up with e ni thing/
💡 発音のポイント
can't
の最後の/t/
は発音せず、音を止める感じ(Stop T)。come
の /m/、up
の /p/、with
の /th/ が、それぞれ次の単語とスムーズにつながっていきます。
6. Get along with (〜とうまくやる)
🗣️ /geh da lahng with/
例文:
You should get along with your co-workers.
(同僚とはうまくやった方がいいよ)
/yoo shud ge da lahng with yor kou wer kerz/
💡 発音のポイント
should
の最後の /d/ はほとんど発音されません。get
の /t/ は母音に挟まれてフラッピングし、「ゲラ」のように聞こえます。along
の /ng/ は「ング」と強く発音せず、鼻に抜けるような音で止めます。
7. Make up (でっちあげる、作り上げる)
🗣️ /mei kup/
例文:
I made up an excuse for being late.
(遅刻した言い訳をでっちあげた)
/ai mei dup an-eks kyooz for beeing leit/
💡 発音のポイント
made
の /d/ とup
がつながり、「メイダッ」のように聞こえます。an
の /n/ とexcuse
がつながり、「アネクスキューズ」のように。late
の最後の/t/
は舌を歯茎につけたまま音を止める(Stop T)。
8. Put up with (〜に耐える、我慢する)
🗣️ /pu dup with/
例文:
I can’t put up with his snoring.
(彼のいびきには我慢できない)
/ai kyant pu dup with hiz snor ing/
💡 発音のポイント
can't
の/t/
は発音しません(Stop T)。put
の /t/ とup
がつながり、フラッピングして「プダッ」のように。with his
はh
の音が消え、with
のth
とis
がくっついて「ウィディズ」/wi thiz/
のように聞こえます。
9. Use up (使い果たす)
🗣️ /yooz up/
例文:
He used up all the milk.
(彼は牛乳を全部飲んじゃった)
/hi yooz dup ahl tha milk/
💡 発音のポイント
used
の /d/ とup
がつながり、「ユーズダッ」のように。up
の /p/ とall
がつながります。
10. Work out (うまくいく)
🗣️ /werk aut/
例文:
I hope everything works out for you.
(全てがうまくいくことを願っています)
/ai houp ev ri thing werks saut for yoo/
💡 発音のポイント
works
の /s/ とout
がつながり、「ワークサウト」のように聞こえます。out
の最後の/t/
は発音しないことが多いです(Stop T)。
まとめ:発音できる音は、聞き取れる!
お疲れ様でした!今日取り上げた10個の句動詞、すべて滑らかに発音できましたか?
こうした練習を繰り返すことで、耳がネイティブの「つながった音」にどんどん慣れていきます。そして、自分でスムーズに発音できるフレーズが一つ増えるたびに、聞き取れる英語の範囲も確実に広がっていくのです。
発音ができるようになると、リスニング力が飛躍的に伸びます。 なぜなら、ネイティブが話した言葉を、頭の中でほぼ同じ音で瞬時に再現できるようになるからです。
まずは今日練習したフレーズを完璧にマスターすることから始めてみてください。そうやって「聞き取れて、話せる」ストックを増やしていくことが、英語力アップの一番の近道です。
もし、「一人での練習だと、合っているか不安…」という方は、専門のトレーナーと一緒に発音の基礎を固めるのもおすすめです。正しい土台ができれば、今後の学習効率が何倍にもなりますよ。
これからも一緒に、通じる英語を目指して頑張りましょう! 💪
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