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聞き取れない理由:リンキング
「全部知っている単語なのに全然聞き取れなかった」
こんな経験をしたことはありませんか?
おそらくこの動画をご覧の方のほぼ全員に当てはまるんじゃないかと思っています。
先ほど私が発音した言葉は「I’m all ears」(聞いてるよ)って意味のフレーズでした。
おそらくほとんどの人がこのフレーズ自体は知っている、または聞いたことがあると思います。
でも聞き取れなかった人。
この原因のほとんどは「リンキングした状態の発音に馴染みがないこと」
ほぼこれなんです。
I’m all ears と言われればわかるけど、ai mou leerz と言われると分からない。
英語上級者のジレンマ
一般的に「英語上級者」というのは、どうしてもこんな感じになりがちです。
・英語の記事なんかは問題なく読める
・CNNなどのニュースも聞き取れる
・もちろんTOEICのリスニング問題も余裕
・ネイティブ同士の会話は全然分からない
要するにボキャブラリーは豊富だが流暢では無い。といった状態です。
こういうことはTOEIC900以上が取れる上級者になってもよくあることです。
これは単にリンキングした「発音」に極端に馴染みがないから起こることです。
ネイティブに限らず英語がある程度流暢な人は、単語をつないで発音します。
それが「英語の話し方」だからです。
When are you going to visit there?
このフレーズだったら
/we na yu go na vi zit thier/ と発音します。
単語を一つ一つ発音するより、こうつなげて発音するのが楽だし、これが英語の普通の話し方だからです。
また、CNNやスピーチなどの情報系で使われる様な言い回しだと、単語を拾って意味を汲み取ることはできても、
日常的によく使われるような基本動詞を駆使した言い回しだと全然ピンとこないんじゃないでしょうか?
例えば、
The fire was put out.
と言われるとピンとこない。
The fire was extinguished.
こう言われればピンとくる。
この場合、「put out = 火を消す」という言葉は文字では知っていたとしても、
/pu dau/ と発音されると聞き取れないというケースが多いんじゃないかと思います。
なので今回はこういった日常的に使われる簡単な表現を取り上げて、
それらがどの様につながって発音されるのかといったパターンを読み取っていきたいと思います。
なぜリンキングするの?
そもそもどうしてわざわざリンキングなんかするのか?という理由をお伝えします。
それは単純に「その方が言いやすいから」に尽きます。
The fire was put out
息を吐く回数:put out
/put aut/ (息を2回吐く)
/pudau/ (1回だけ)
これは英語の発声法が大きく関係していて、
英語を話す時は喉を大きく開いて、息を漏らしながらフレーズ全体を一息で発音します。
そうやって発音した結果、基本的に単語同士はつながるわけです。
リンキング:代表的な3パターン
単語のつながり方にはパターンがあります。
これはネイティブにとっては子供の頃から触れることで自然に身につきますが、
ノンネイティブにとっては、ある程度、理屈や傾向を知った上で練習するほうが分かりやすいと思っています。
①子音と母音(子音が濁る)
語尾の子音を次の母音とつなげることで子音が濁る
I got it over (乗り越えた)
/ ai gah di dou ver /
** /t/ が母音とつながる時に濁る(Flap T)**
We ended up in the woods (森に迷い込んだ)
/wee en ne dup-in thuh woodz/
** / nd / が母音とつながる時、n化する **
I kind of want to go (行きたいかも)
/ai kai na wah na gou/
** to は軽くつなげて発音 **
②子音と子音(子音ミュート)
語尾の子音をミュートして頭の子音を弾く
That would be great! (それいいね)
/ tha(t) woo(d) bee greit /
** /d/ を止めて /b/ を弾く**
You’ll get the hang of it. (すぐに慣れるよ)
/ youl ge(t) thuh hang-o vit /
** /t/ を止めて /th/ を弾く**
You had better get going (そろそろ行きな)
/ yoo(d) be der ge(t) gou ing /
** /d/を止めて /b/ を弾く **
③母音と母音(半母音でつなぐ)
母音同士は半母音(r, w, y)を挟んでつなげる
Don’t stay up late (夜更かしするな)
/ doun(t) stei-yup leit /
** i から次の母音へつなぐ時に y を挟む **
We go after our dreams (夢を追う)
/ wee gou-waf ter-aur dreems /
** o から次の母音へつなぐ時に w を挟む **
Where are all the people? (みんなどこいっちゃったの?)
/ weir-er-aal thuh pee pol? /
** R母音が続く時は1つになる **
リンキングした頻用フレーズ10選
Don’t put it off until tomorrow.
(明日まで先延ばしにするな。)
Could you fill out this form?
(この書類に記入していただけますか?)
I’ll bring it up at the meeting.
(会議でその話題を持ち出してみるよ。)
We need to look into this problem.
(この問題を詳しく調査する必要がある。)
The game was called off due to rain.
(雨で試合が中止になった。)
Can you back me up on this?
(この件で僕を支持してくれる?)
Let’s set up a meeting next week.
(来週、会議を設定しましょう。)
I ran into an old friend today.
(今日、バッタリ旧友に会ったんだ。)
It took me a long time to get over it.
(乗り越えるのに時間がかかった。)
Just calm down and breathe.
(とにかく落ち着いて、深呼吸して。)
リンキングの心地よさを感じる
練習、お疲れ様でした!
今回はCNNなどの情報系番組は聞き取れるのに、ネイティブ同士の普段の会話が全く聞き取れない。
そういった悩みを解決するかもしれない、リンキングのパターンについてやりました。
リンキングが起こる理由は、日本語とは違う「喉を開いた発声」によるもので、
楽に発音するためにそうなったという結果論です。
要するに、/put aut/ と2回息を吐くところを、彼らは一息で /pudau/ と発音します。なぜなら、その方が圧倒的に楽だから**です。
そして今日練習した頻用フレーズは、どれもネイティブが口にしない日はないほど頻出するものばかりです。一度で完璧にしようと思わず、何度もこの動画を流し聞きして、皆さんの喉と耳を「リンキングの心地よさ」に慣れさせてあげてくださいね。
今回の動画が「ためになった!」「長年の謎が解けた!」という方は、ぜひ高評価とチャンネル登録をお願いします。
またよかったら今回得た学びをコメントに残していただけると、他の視聴者の方に対する気づきにもつながると思うので、余裕があればお願いします。
それでは、また次回の動画でお会いしましょう。
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