英語の発音が劇的に滑らかに!”Asked Me”を「アスクト・ミー」と発音していませんか?

「どうして自分の英語は滑らかに聞こえないんだろう…」 そう悩んだことはありませんか?

例えば、このフレーズを発音してみてください。

“He asked me to take that job.”

多くの英語学習者の方が、 「ヒー・アスクト・ミー・トゥ・テイク・ザット・ジョブ」 のように、音がぶつ切れになってしまいがちです。

でも、これを (滑らかな発音で)”He asked me to take that job.” のように、流れるように発音できたら素敵だと思いませんか?

今日は、英語を滑らかに発音するための、非常に重要な「コツ」を伝授します!


Hey guys. Welcome back to another episode of Dr. D English. I’m Dr. D. If you are struggling to pronounce English phrases smoothly, here’s a tip to break through. Let’s get started!

講師紹介

ドクターDイングリッシュ 発音ディレクター Dr. D

  • 英語を「声」から変える発音専門スクール
  • 1万人以上の発音を変えた実績
  • 年間1000匹くらい魚釣ります

“Asked Me” を滑らかにつなぐ方法

ではまず、先ほどのフレーズがどうして滑らかに発音できるようになったのか、その秘密を解説します。 問題は、一番発音しにくい “Asked Me” の部分です。

“Asked Me” が発音しづらい理由

なぜ、ここが発音しづらいのでしょうか? それは、子音が連続しているからです。特に「破裂音」と呼ばれる音が多く含まれています。

“Asked Me” の発音記号を見てみましょう。 /askt-mee/

なんと、/s/, /k/, /t/, /m/ と、子音が4つも連続しています。 これは、日本語では絶対に起こり得ない発音のパターンです。

多くの方は、この子音をすべて真正面から律儀に発音しようとしてしまいます。 「asktmee」 その結果、音が詰まってしまい、滑らかさが失われてしまうのです。 特に /k/ と /t/ の音が、詰まりの大きな原因になります。

“Asked Me” を滑らかに発音するコツ

では、どうすればよいのでしょうか? 答えはシンプルです。

音が詰まりやすい /k/, /t/ は、発音しません。

ただし、注意点があります。 発音しないと言っても、完全に無視するわけではありません。

もし完全に無視してしまうと、発音は /as-mee/(アスミー)となり、これは明らかにおかしいですよね。

正しい方法は、 **/k/ と /t/ を「弾かない(破裂させない)」**ことです。 いちいちすべての子音を「カッ」「トゥッ」と弾くから、音が詰まってしまうのです。

弾かずに子音を発音するとは、**「音をミュートする」**感覚です。 具体的には、 「/k/ や /t/ を発音するための舌のポジション(位置)はちゃんと取るが、息を破裂させて音は出さない」 という感覚です。

ちょっと練習してみましょう! /k/ と /t/ の位置で一瞬だけ音を止め、息を弾かずに /m/ に移るイメージです。

/as(kt)-mee/

どうでしょうか? /k/ と /t/ を完全に無視して /as-mee/ と発音するのとは違って、/as/ と /mee/ の間に、ちゃんと **/kt/ の「間(ま)」**が生まれませんか?

この「間」を作ることが、滑らかな発音において非常に重要です。

このテクニックを応用しよう!

この「音節の終わりの破裂音をミュートする」テクニックは、”Asked Me” 以外にも幅広く応用できます。 同じパターンを持つ例をいくつか紹介します。

  • Talked to me
    • /tahkt-tu-mee/ → /tah(kt)-tu-mee/
    • 例: He talked to me in class.
  • Helped me
    • /helpt-mee/ → /hel(pt)-mee/
    • 例: He helped me out.
  • Exactly
    • /eg-zakt-lee/ → /e(g)-za(kt)-lee/
    • 例: That’s exactly the same.

これらのパターンに共通点があるのが分かりますか?

そう、「音節尾の破裂音(単体または連続するもの)」をミュートして発音することで、次の音節へ滑らかに繋げているのです。

これは英語において非常によく見られるパターンです。 このたった一つのコツをマスターするだけで、長い文章を読むときなどでも、驚くほど発音しやすくなるはずです。

実践!文章で練習してみよう

それでは、今回学んだ発音パターンを意識しながら、実際の文章を読んでみましょう!

(出典:TED / The surprising habits of original thinkers | Adam Grant


Seven years ago, /se-vun-yeerz-uh-gou/

a student came to me /uh-stoo-den**(t)**-keim-tu-mee/

and asked me to invest in his company. /an**(d)-as(kt)-mee-tu-in-ves(t)**-in-hiz-kum-puh-nee/

He said, “I’m working with three friends, /hi-se**(d), aim-wer-kin(g)-wi(th)**-three-frendz/

and we’re going to try to disrupt an industry /an**(d)-wer-go-nuh-trai-tu-dis-ru(pt)**-an-in-dust-tree/

by selling stuff online.” /bai-se-lin**(g)**-stuf-ahn-lain/

And I said, /an**(d)-ai-se(d)/**

“OK, you guys spent the whole summer on this, right?” /ou-kei, yoo-guyz-spen**(t)-thuh-houl-suh-mer-ahn-this-rai(t)?**/

“No, we all took internships just in case it doesn’t work out.” /nou-wee-too**(k)-in-tern-ships-jus(t)-in-keis-i(t)** duzn-wer**(k)**-aut/

“All right, but you’re going to go in full time once you graduate.” /al-rai**(t), bu(t)-yer-go-nuh-gou-in-ful-taim-wuns-yoo-gra-due(t)/**

“Not exactly. /nah**(t)-e(g)-za(kt)**-lee/

We’ve all lined up backup jobs.” /wiv-al-lain**(d)-u(p)-ba(k)-u(p)**-jahbs/

Six months go by, /siks-mun**(ths)**-gou-bai/

it’s the day before the company launches, /its-thuh-dei-bi-for-thuh-kum-puh-nee-lahn-chiz/

and there is still not a functioning website. /an**(d)-theirs-stil-nah(t)-uh-fun(k)-shuh-nin(g)-we(b)-sai(t)/**

“You guys realize, the entire company is a website. /yoo-gaiz-ria-laiz, thi-en-tair-kum-uh-nee-iz-uh-we**(b)-sai(t)/**

That’s literally all it is.” /tha**(ts)-li-der-uh-li-al-i(t)**-is/

So I obviously declined to invest. /sou-ai-ah-vius-lee-di-klain**(d)-tu-in-ves(t)/**


まとめ

こうして文章全体を見てみると、単語の語尾や音節の終わりに「破裂音」が来るケースが、いかに多いかが分かりますよね。

多くの英語学習者の方が、この破裂音が来るたびに音がぶつ切れになってしまいます。 だからこそ、今回学んだたった一つのパターン、 「音節尾の破裂音やその集合体をミュートする(弾かない)」 を意識するだけで、文章全体の滑らかさが劇的に改善されるのです。

ぜひ、この「ミュート」の感覚を練習してみてください!

Dr. D English からのお知らせ

ドクターDイングリッシュでは、このような「発音に役立つ動画」を毎週アップしています。 ぜひチャンネル登録して、過去動画なども見ながら練習してみてください。 また、感想などをコメントでいただけると、毎週動画をアップする励みになります!

**「もっと動画で発音を体系的に学びたい!」**という方には、 発音をゼロから学べる「動画コース」も用意しています。

**「トレーナーを付けて本格的に学びたい!」**という方には、 発音指導のエキスパートが12名在籍している「発音コース」もあります。

それでは、また次回の記事(動画)でお会いしましょう! See you!

アバター画像
About Dr.D 655 Articles
ドクターDイングリッシュの創立者。元プロミュージシャンで英語ボイトレ講師を経て2011年に発音スクール設立。YouTuber歴10年以上。日本の英語教育に発音を普及させるミッションを掲げ邁進中。淡路島で外国人専用Fishing Charterのオーナー船長も務める。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.