「どうして自分の英語は滑らかに聞こえないんだろう…」 そう悩んだことはありませんか?
例えば、このフレーズを発音してみてください。
“He asked me to take that job.”
多くの英語学習者の方が、 「ヒー・アスクト・ミー・トゥ・テイク・ザット・ジョブ」 のように、音がぶつ切れになってしまいがちです。
でも、これを (滑らかな発音で)”He asked me to take that job.” のように、流れるように発音できたら素敵だと思いませんか?
今日は、英語を滑らかに発音するための、非常に重要な「コツ」を伝授します!
Hey guys. Welcome back to another episode of Dr. D English. I’m Dr. D. If you are struggling to pronounce English phrases smoothly, here’s a tip to break through. Let’s get started!
講師紹介
ドクターDイングリッシュ 発音ディレクター Dr. D
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“Asked Me” を滑らかにつなぐ方法
ではまず、先ほどのフレーズがどうして滑らかに発音できるようになったのか、その秘密を解説します。 問題は、一番発音しにくい “Asked Me” の部分です。
“Asked Me” が発音しづらい理由
なぜ、ここが発音しづらいのでしょうか? それは、子音が連続しているからです。特に「破裂音」と呼ばれる音が多く含まれています。
“Asked Me” の発音記号を見てみましょう。 /askt-mee/
なんと、/s/, /k/, /t/, /m/ と、子音が4つも連続しています。 これは、日本語では絶対に起こり得ない発音のパターンです。
多くの方は、この子音をすべて真正面から律儀に発音しようとしてしまいます。 「ask…t…mee」 その結果、音が詰まってしまい、滑らかさが失われてしまうのです。 特に /k/ と /t/ の音が、詰まりの大きな原因になります。
“Asked Me” を滑らかに発音するコツ
では、どうすればよいのでしょうか? 答えはシンプルです。
音が詰まりやすい /k/, /t/ は、発音しません。
ただし、注意点があります。 発音しないと言っても、完全に無視するわけではありません。
もし完全に無視してしまうと、発音は /as-mee/(アスミー)となり、これは明らかにおかしいですよね。
正しい方法は、 **/k/ と /t/ を「弾かない(破裂させない)」**ことです。 いちいちすべての子音を「カッ」「トゥッ」と弾くから、音が詰まってしまうのです。
弾かずに子音を発音するとは、**「音をミュートする」**感覚です。 具体的には、 「/k/ や /t/ を発音するための舌のポジション(位置)はちゃんと取るが、息を破裂させて音は出さない」 という感覚です。
ちょっと練習してみましょう! /k/ と /t/ の位置で一瞬だけ音を止め、息を弾かずに /m/ に移るイメージです。
/as(kt)-mee/
どうでしょうか? /k/ と /t/ を完全に無視して /as-mee/ と発音するのとは違って、/as/ と /mee/ の間に、ちゃんと **/kt/ の「間(ま)」**が生まれませんか?
この「間」を作ることが、滑らかな発音において非常に重要です。
このテクニックを応用しよう!
この「音節の終わりの破裂音をミュートする」テクニックは、”Asked Me” 以外にも幅広く応用できます。 同じパターンを持つ例をいくつか紹介します。
- Talked to me
- /tahkt-tu-mee/ → /tah(kt)-tu-mee/
- 例: He talked to me in class.
- Helped me
- /helpt-mee/ → /hel(pt)-mee/
- 例: He helped me out.
- Exactly
- /eg-zakt-lee/ → /e(g)-za(kt)-lee/
- 例: That’s exactly the same.
これらのパターンに共通点があるのが分かりますか?
そう、「音節尾の破裂音(単体または連続するもの)」をミュートして発音することで、次の音節へ滑らかに繋げているのです。
これは英語において非常によく見られるパターンです。 このたった一つのコツをマスターするだけで、長い文章を読むときなどでも、驚くほど発音しやすくなるはずです。
実践!文章で練習してみよう
それでは、今回学んだ発音パターンを意識しながら、実際の文章を読んでみましょう!
(出典:TED / The surprising habits of original thinkers | Adam Grant)
Seven years ago, /se-vun-yeerz-uh-gou/
a student came to me /uh-stoo-den**(t)**-keim-tu-mee/
and asked me to invest in his company. /an**(d)-as(kt)-mee-tu-in-ves(t)**-in-hiz-kum-puh-nee/
He said, “I’m working with three friends, /hi-se**(d), aim-wer-kin(g)-wi(th)**-three-frendz/
and we’re going to try to disrupt an industry /an**(d)-wer-go-nuh-trai-tu-dis-ru(pt)**-an-in-dust-tree/
by selling stuff online.” /bai-se-lin**(g)**-stuf-ahn-lain/
And I said, /an**(d)-ai-se(d)/**
“OK, you guys spent the whole summer on this, right?” /ou-kei, yoo-guyz-spen**(t)-thuh-houl-suh-mer-ahn-this-rai(t)?**/
“No, we all took internships just in case it doesn’t work out.” /nou-wee-too**(k)-in-tern-ships-jus(t)-in-keis-i(t)** duzn-wer**(k)**-aut/
“All right, but you’re going to go in full time once you graduate.” /al-rai**(t), bu(t)-yer-go-nuh-gou-in-ful-taim-wuns-yoo-gra-due(t)/**
“Not exactly. /nah**(t)-e(g)-za(kt)**-lee/
We’ve all lined up backup jobs.” /wiv-al-lain**(d)-u(p)-ba(k)-u(p)**-jahbs/
Six months go by, /siks-mun**(ths)**-gou-bai/
it’s the day before the company launches, /its-thuh-dei-bi-for-thuh-kum-puh-nee-lahn-chiz/
and there is still not a functioning website. /an**(d)-theirs-stil-nah(t)-uh-fun(k)-shuh-nin(g)-we(b)-sai(t)/**
“You guys realize, the entire company is a website. /yoo-gaiz-ria-laiz, thi-en-tair-kum-uh-nee-iz-uh-we**(b)-sai(t)/**
That’s literally all it is.” /tha**(ts)-li-der-uh-li-al-i(t)**-is/
So I obviously declined to invest. /sou-ai-ah-vius-lee-di-klain**(d)-tu-in-ves(t)/**
まとめ
こうして文章全体を見てみると、単語の語尾や音節の終わりに「破裂音」が来るケースが、いかに多いかが分かりますよね。
多くの英語学習者の方が、この破裂音が来るたびに音がぶつ切れになってしまいます。 だからこそ、今回学んだたった一つのパターン、 「音節尾の破裂音やその集合体をミュートする(弾かない)」 を意識するだけで、文章全体の滑らかさが劇的に改善されるのです。
ぜひ、この「ミュート」の感覚を練習してみてください!
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それでは、また次回の記事(動画)でお会いしましょう! See you!
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