母音指導における大切なポイント
日本語は全ての音が母音とセットになって発音されますが、英語ではストレスの置かれている音のみが母音が長めにしっかりと発音されるという点に気をつけて、全ての音にべったりと母音を乗せてフラットな発音にならないよう気をつけます。
そのためには、ストレスのある音をしっかり発音したあとは脱力しながら残りのブレスの勢いで子音を追いかけるような感覚で子音を中心に発音していきます。そのため、アンストレス部分の母音は曖昧になったりリダクションされたりします。
また、発声する場合は唇や喉の力を抜いて、喉を締めずに日本語よりも喉側で発音するようにします。そのため、喉が開いて脱力した状態で発音された音は日本語よりもよく響き太く大きな立体的な響きとなります。
前舌、後舌、中舌母音の使い分け
英語の母音は口の形よりも、音の響く位置でとらえます。3種類のFront,Central,Backの位置を意識し口内のどこの部分で音が響いているかという位置を確認し、それぞれの母音の発声の練習をします。
その時に、ストレスの置かれた母音をくっきりさせようと思うあまり、発声の前に一瞬喉を締めることで音をはっきりさせるということが起こりがちなので注意が必要です。
それぞれの母音の音の響く位置をとらえて喉側で脱力しながらくっきりと発音できるようになったら、センテンスで練習します。
ブレスフローとリズム
センテンスで練習する時には常にブレスフローを意識し、前の単語の子音とうまくリンキングさせながら、喉をしめることで音をせきとめたり、ブレスが途切れたりしないよう注意しながら流れに乗せ、なめらかでリズムを捉えた発音を目指していきます。
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