本日(現地時間で9月7日)サンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリウムでApple社のiPhone 7やApple watch 2などの公開イベントが行われました。
その中で我らがスーパーマリオの生みの親で任天堂の代表取締役の宮本茂氏がiOSの新アプリ「SUPER MARIO RUN」を発表しました。冒頭は英語で軽く挨拶をし、すぐに同時通訳者を付けて日本語でのプレゼンに切り替えています。
宮本茂氏のプレゼン力の乏しさ
彼の英語ので挨拶ですが、印象はとても弱々しく頼りなく、また自信なさ気に聞こえます。とても日本が誇るゲーム最大手のトップの姿とは思えません。
発音トレーナーの見方をすると、こんな大舞台でありながら彼の声は全然前へ出ていない。数名で行われるミーティングで話しているような声です。これでは情熱が伝わりません。かなり印象を薄めています。
発音はどんなに悪くてもいいから、もっと堂々と声を出して欲しかったと思います。これだと内気なゲーム好きの中学生が部屋で友達と話している時の声のトーンです。とても千人規模の大舞台とは思えません。
プレゼンは聴いてもらう姿勢作りから
まず声が前に出ていないのは息が浅すぎるから。その影響で全体的にボソボソとした発音となり、アクセントも無ければ子音も判別不可能なレベルです。よほど注意深く聞かないと、何を言っているのかわからないレベルです。
どうしてこれほどの方が発音やスピーチのパーソナルトレーナーを付けないんでしょうか。こんなプレゼン力では新製品が泣いています。残念で仕方ありません。もう発音どうのこうのより、まずは聴いてもらう姿勢作りからですね。
典型的な日本人のアピールの弱さ
今回の宮本氏のプレゼンを通して、典型的な日本人のアピールの弱さを見た気がしました。
例えば、アメリカでは経営者や政治家など重要なポストにあったり、また人前で重要な事を話す機会がある人は声のパーソナルトレーナーを付けてトレーニングしている人が多いと聞きます。多くの人が言葉や声の扱いに対して重要度が高いと認識しているわけです。
当然だと思います。声の出し方一つで言葉の印象は大きく異るからです。深く自信に満ち溢れた声でまっすぐに観衆を見据え、「この素晴らしい新製品を今日ここに紹介できることを何より嬉しく思います!」というと人は直感的に「これは素晴らしいんだ!」という印象を受けやすい。
しかし一方で宮本氏のような細く弱々しく、少しおちゃらけた雰囲気さえある声で「この素晴らしい新製品を・・・w」といった所で、子供の冗談かと言うような印象も受けかねません。
日本でも世界でも声の印象一つでビジネスの結果も大きく変わります!
ビジネスの為に発音トレーナーをつけるという選択
Dr.Dの発音コースの受講生ではこういった大規模なプレゼンを英語でする機会があるビジネスパーソンが多くいらっしゃいます。名前はあげられませんが、その中には大手企業の経営者も数名おられます。
そして英語の発声の上達は勿論のこと、また英語の発声トレーニングを通して声質が変わり、日本語の場合でも以前より印象が良くなったと言われるという嬉しい報告も頂いています。
日本はまだこの点でかなり出遅れていますが、グローバル・ビジネスのトレンドに敏感な方はいち早く自分の声に着目されているようです。