【100回練習】絶対英語が流暢になる!当たり前すぎる英語習得の正攻法

「同じフレーズを100回練習して、定期的に使う。これを3年続ければ、あなたも英語が話せるようになります。」

こんなシンプルな方法で本当に?と思うかもしれません。しかし、これは既に英語を流暢に話す人の99%が「当然やった」と口を揃える、ごく当たり前の正攻法なのです。

こんにちは!Dr. D Englishで発音ディレクターを務めるDr. Dです。

今回は、難しい理論は一切抜きにして、「英語が流暢になるための、当たり前すぎるけど最も効果的な方法」についてお話しします。

結論:やるべきことは、たったの3つ

回りくどい話はなしにして、結論からお伝えします。英語を流暢に話すためにやるべきことは、以下の3つだけです。

  1. フレーズを100回練習して「音」で覚える
  2. 覚えたフレーズを定期的に使って定着させる
  3. 最低3年間、ほぼ毎日継続する

これができれば、誰だって流暢になれます。では、具体的な方法を見ていきましょう。

インプットの極意は「コピーイング」

インプット、つまり練習のネタ集めには、**動画の「コピーイング」**が最適です。

コピーイングとは、動画のセリフの意味を一つひとつ把握した上で、話し方をそっくり真似ること。これを、口が完全に覚えてしまうまで何度も繰り返します。

どんな動画を選べばいい?

流暢な会話を目指すなら、日常的でフランクな会話が多く含まれるコンテンツがおすすめです。海外のドラマやYouTuberの動画など、あなたの趣味に合うものを選んでみてください。

コピーイングのポイント

  • 完璧じゃなくてOK: 最初から100回やる必要はありません。自分がスラスラ言えるフレーズは数回で十分。初めて知る表現や、言いにくいフレーズを重点的に100回練習しましょう。
  • 発音を忠実に真似る: 自己流の発音で練習しては意味がありません。聞こえた通りに、音のつながりやリズムを完全にコピーするのが重要です。

【ダメな例】

“I will make it up to you” を「アイ・ウィル・メイク・イット・アップ・トゥ・ユー」と単語を一つずつ発音する。

【良い例】

音をつなげて「アウィルメイキラップトゥーユー」のように、ストレスを置く場所も意識して発音する。

  • 意味を噛み締めながら: フレーズをただ唱えるのではなく、気持ちを込めることが大切です。「I will (やるよ) make it up (埋め合わせを) to you (君に)」のように、意味を心で感じながら練習することで、記憶に定着しやすくなります。

アウトプットの最適解は「独り言」

覚えたフレーズを定着させるアウトプットには、**「独り言」**が一番手軽で効果的です。

練習した動画の内容を思い出しながら、登場人物になりきって話してみましょう。これなら、運転中や料理中など、いつでもどこでもできますよね。

最近では、AIを相手に話す練習もできますし、もし一人が寂しければオンライン英会話で練習相手を見つけるのも良いでしょう。

(ちなみに私自身は、いわゆる「英会話レッスン」はほとんど受けたことがありません。大切なのはスクールに通うことではなく、「音で覚えたことを、実際に使う」というインプットとアウトプットのバランスを自分で作り出すことです。)

恵まれた時代に感謝!スマホ一つで英語は学べる

今でこそ、スマホでYouTubeやNetflixを開けば、いつでも練習素材にアクセスできます。

しかし、50年前は書物と発音記号だけが頼りでした。私の世代(現在45歳)でも、レンタルビデオ店に通って海外ドラマを借り、テープが擦り切れるほど練習したものです。

そう考えると、現代はどれだけ学習環境に恵まれていることか。このアドバンテージを活かさない手はありません。

練習効率を爆上げする「3つの基礎スキル」

ただ、いきなり闇雲にコピーイングを始めても、少し非効率かもしれません。練習効果を最大限に高めるために、以下の3つの基礎スキルを先に身につけておくことを強くおすすめします。

① 発音の知識

addodd のような日本語にはない母音、単語のどこにストレス(強勢)を置くか、単語同士の音が繋がる「リンキング」など、英語特有の音声ルールを知っているだけで、聞き取りやすさも、コピーのしやすさも劇的に変わります。

② 中学〜高校レベルの文法知識

フレーズは単語の組み合わせです。文法の基礎がなければ、意味を正しく理解できません。目安としては英検2級程度の文法力があれば十分です。市販の文法書(例えば『English Grammar in Use』など)を1冊しっかりやり込むと、フレーズの構造がよく見えるようになります。

③ 基礎的なボキャブラリー(3000語)

簡単な日常会話で使われる単語は、およそ3000語と言われています。これは、日本の高校で習う単語数とほぼ同じです。もし単語力に自信がなければ、学習者向けの簡単な読み物などを声に出して読み、語彙力を補強しましょう。

なぜ「発音」を最初に学ぶべきなのか?

これら3つの土台の中でも、特に**「発音」は独学が非常に困難**です。

なぜなら、自分の発音が正しいかどうかを客観的に判断するのは、ほぼ不可能だからです。間違った発音のまま練習を続けると、それが癖になってしまい、後から修正するのが大変になります。

だからこそ、発音だけは最初にプロのトレーナーに見てもらうことをおすすめします。私たちのような日本人のトレーナーであれば、日本語と英語の根本的な違いや、日本人がつまずきやすいポイントを熟知しているため、効率的に指導できます。

正しい発音の基礎が身につけば、その後のコピーイングや音読の効果が飛躍的に高まります。

まとめ:英語習得のロードマップ

いかがでしたか?最後に、英語が流暢になるまでの道のりをまとめます。

  1. 【土台作り】 まずは発音の基礎を学ぶ。必要であれば、基礎文法と**ボキャブラリー(~3000語)**を音読で復習する。
  2. 【インプット】 好きな動画でコピーイングを実践。言いにくいフレーズは100回練習して「音」で体に染み込ませる。
  3. 【アウトプット】 覚えたフレーズを使って独り言で話してみる。AIやオンライン英会話の活用も有効。
  4. 【継続】 このサイクルを、毎日3年間続ける。

学習法は、その段階によってやるべきことが変わります。「文法が大事」と聞けば文法だけ、「シャドーイングがいい」と聞けばシャドーイングだけ、という偏った学習では、なかなか話せるようになりません。

今日お話しした方法は、魔法のような裏技ではありません。しかし、最も確実で、誰もがたどり着ける王道です。

あとは、自分を信じて「やるか、やらないか」だけ。

あなたの挑戦を、心から応援しています!

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About Dr.D 640 Articles
ドクターDイングリッシュの創立者。元プロミュージシャンで英語ボイトレ講師を経て2011年に発音スクール設立。YouTuber歴10年以上。日本の英語教育に発音を普及させるミッションを掲げ邁進中。淡路島で外国人専用Fishing Charterのオーナー船長も務める。

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