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英語が通じない原因は「丁寧すぎる」発音?ネイティブに伝わる話し方の秘訣は「チャンク」にあった!
「英語は単語一つ一つを発音記号通りに丁寧に発音すれば、相手に伝わるはず」——そう思っていませんか? 実は、それが大きな間違いかもしれません。 日本語を話すときのような丁寧さで単語を一つ一つ区切って発音すると、かえって不自然に聞こえてしまい、相手に意図が伝わりにくくなるのです。
では、どうすれば「通じる」英語になるのでしょうか。英語における「丁寧さ」とは、単語の音が滑らかにつながり、文章全体に強弱の波がある状態を指します。 ネイティブスピーカーが話す英語が聞き取りにくいと感じるのも、この「音のつながり」が原因の一つです。
この記事では、あなたの英語をより自然で伝わりやすくするための秘訣、「チャンク」という概念とその具体的な練習方法についてご紹介します。
英語は「チャンク」で発音しよう
英語は、文全体を一息でつなげて話すわけではありません。 話すときは、意味のまとまりとなるいくつかの単語の集まり、これを「チャンク」と呼び、このチャンクごとにつなげて発音するのが基本です。 つまり、英語を話すとは、このチャンクを積み重ねていく感覚に近いのです。
例えば、以下のニュースの一文を見てみましょう。
President Trump is issuing an ominous warning ahead of a ruling that will determine whether he overstepped his authority and imposing tariffs.
この文章をチャンクで区切ると、このようになります。
- President Trump(トランプ大統領は)
- is issuing an ominous warning(不穏な警告をしている)
- ahead of a ruling (判決を前にして)
- that will determine (判断する)
- whether he overstepped his authority (権限を乱用したかどうか )
- and imposing tariffs. (関税を課す )
このように、意味の区切りを意識することが、自然な英語への第一歩です。もし意図しない場所で区切ってしまうと、意味が分かりにくくなったり、全く違う意味に聞こえたりすることもあるので注意が必要です。 25
チャンク内は「リンキング」で滑らかに
チャンクを発音するときのポイントは、
できるだけ一息で、一気に発音することです。そうすると、単語と単語の音が自然につながる「リンキング」が起こります。
いくつかの例を見てみましょう。
- is issuing an ominous warning
is issue
は「イズ イシュー」ではなく、/i zi shoo/
のように音がつながります。an ominous
は「アン オミナス」ではなく、/a ‘nah ma nus/
のようになります。
- ahead of a ruling
ahead of
は「アヘッド オブ」ではなく、/a ’he da/
のように滑らかにつながります。
- that will determine
that will
は「ザット ウィル」とはっきり区切らず、/’tha wul/
と発音されます。
スピーキングを伸ばす練習法「コピーイング」
このチャンクとリンキングを効率的に身につけるための練習法が「コピーイング」です。 353535これは、お手本の音声をチャンクごとに真似て発音する練習方法で、スピーキング力を直接的に伸ばすのに非常に効果的だとされています。
コピーイングを行う際は、以下の3つのルールを意識しましょう。
- チャンクは必ず一息で発音する
- チャンクごとの意味をしっかりイメージする
- 文字を見ずにスラスラ言えるようになるまで練習する
まとめ
いかがでしたか?単語を一つ一つ丁寧に発音するのではなく、意味のまとまりである「チャンク」を意識し、その中では音を滑らかにつなげる(リンキングさせる)ことが、伝わる英語を話すための鍵です。
自分で正しく発音できるようになると、リスニング力も向上し、これまで聞き取れなかったネイティブの英語が驚くほど楽に聞き取れるようになるはずです。
もし一人での練習に限界を感じたり、自分の発音が合っているか不安になったりした場合は、専門のスクールなどでトレーナーから直接指導を受けるのも、上達への確実な一歩となるでしょう。
今日からぜひ、「チャンク」を意識した発音練習を取り入れてみてください。
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