目次
概要
英語発声の基本「腹式」と「胸式」の違い、そして英語らしい響きの作り方を解説します 。浅い呼吸の胸式は喉に負担がかかりますが、腹式は豊かな響きを生みます 。コツは「あくび」の感覚で喉の奥を開くこと 。日本人は音が短くなりやすいため、練習では意識的に2〜3倍長く音を伸ばすことが重要です 。 #腹式呼吸 #英語発音
Presenter
シータ晶子(Shoko Theta)|プロシンガー歴18年
マスタートレーナー2007年キングレコードからメジャーデビュー。R&B、ゴスペルの影響が強いプロシンガーで、特に英語の発声に強い専門性を持つ。繊細な問題点も聞き逃さない人気トレーナー
1. なぜ英語には「腹式発声」が必要なのか?
まず、私たちが普段している呼吸には大きく分けて2種類あります 。
「腹式発声」と「胸式発声」の違い
- 腹式発声(Abdominal Breathing)
- お腹を使って深く呼吸する方法。
- 特徴: 喉や声帯への負担が少なく、長く話し続けることができます。お腹の底から響くような深い声が出ます。
- 胸式発声(Chest Breathing)
- 胸の浅い部分だけを使う呼吸法。
- 特徴: 強くスピーディな音を出すのには向いていますが、喉に力が入りやすく、長く話すと疲れやすくなります。日本語を話す時はこちらになりがちです。
英語は「響き」が命
「ゆっくり話す時は腹式、早く話す時は胸式」と使い分けるわけではありません 。英語という言語自体が、そもそも豊かに響かせることを軸にしている言語なのです 。
胸式呼吸でペタッとした「潰したような声」を出してしまうと、どれだけ発音記号通りに口を動かしても、英語らしい音にはなりません 。 大切なのは、「どれだけ息を吸えるか(肺活量)」ではなく、**「どれだけ英語らしく響かせることができるか」**です 。
2. 喉を自然に開く「あくび」のメソッド
腹式発声でお腹から声を出すためには、まず**「喉の奥」を開く**必要があります 。
喉を開くというと、口を大きく「パカッ」と開ける人がいますが、実は口の形はそれほど関係ありません 。
喉を開く感覚をつかむコツ
イメージしてください。 **「あくびをしてはいけない場面(会議中など)で、あくびが出そうになった時」**の感覚です 。
- 口は閉じている、または半開き。
- でも、喉の奥だけが「カパッ」と広がる感覚がありますよね?
- この時、喉の奥の空間が広がっています。
この感覚のまま、お風呂に入った時のようにリラックスして**「ほー、ほー」**と声を出してみましょう 。 日本語の「オ」の音を意識すると、喉が開きやすくなります 。
3. 日本語の「浅い呼吸」をリセットする練習
日本人は普段、音が短い日本語を話しているため、どうしても呼吸が浅くなりがちです 。 英語を話す時は、自分が思っているよりも2〜3倍長く、大げさに音を出すつもりで練習する必要があります 。
以下のステップで「ブレスフロー(息の流れ)」を鍛えましょう。
ステップ①:母音で長く伸ばす
喉を開いた状態で、深く息を吸い、長く吐き出しながら声を出します。
- 「AHーーーーーーーーーーーーー」
ステップ②:息を混ぜる(Hの音)
頭に「H」の音(ため息のような息)を乗せて、同じように長く出します。
- 「HAHーーーーーーーーーーーーー」
ステップ③:ハミング(Mの音)
声が弱くなりやすい「M」の音も、鼻腔と喉を響かせて長く出します。
- 「MAHーーーーーーーーーーーーー」
4. 実践!フレーズトレーニング
喉が開き、息が長く続くようになったら、実際のフレーズで練習してみましょう。 コツは、単語のアクセント(母音)部分を、お餅のように粘り強く伸ばすことです。
① I work on Sundays.
- ポイント: “work” の音をしっかり伸ばします。”k” や “s” の語尾でプツッと音を切らず(尻切れトンボにならず)、最後まで息を流し続けましょう 。
- 発音イメージ: I wooooork on Suuuundays.
② I use that app.
- ポイント: “use” は「ユ」と「ズ」の2つの音があるイメージで、山なりにアクセントを置きます 。
- 発音イメージ: I yuuuuuse thaaaaat aaaaapp.
③ I like that hat.
- ポイント: “like” と “hat” の母音をたっぷりと響かせます 。
- 発音イメージ: I liiiike thaaaaat haaaat.
④ I’m down.
- ポイント: “down” は二重母音です。音が移ろっていく様子を意識して、長めに発声します 。
- 発音イメージ: I’m doooown.
⑤ Any further information.
- ポイント: 全ての単語のアクセント箇所にしっかりとストレス(強勢)を乗せます 。
- 発音イメージ: Aaaany fuuurther infooormaaation.
まとめ:練習は大げさにやるのが正解!
練習する時は、「ゆっくり」「はっきりと」「ドラマチックに」、そして息を最大限に使って行うのがポイントです 。
実際の会話では、そこまで長く伸ばさないかもしれません。しかし、練習で大げさにやっておくことで、英語特有の「長いリズム」「深い響き」が身体に染み込み、ふとした会話でも自然と英語らしい声が出るようになります 。
最初は「これで合っているのかな?」と不安になるかもしれません 。 そんな時は、ぜひ動画に合わせて一緒に声を出してみてください。
あなたの本来持っている声を活かして、心地よく響く「英語声」を手に入れましょう!
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