英語発音トレーナーのDr.Dです。最近ずーっとこのブログで僕のトロント時代のお話を連載していまして、ふと懐かしくなり過去の動画などを色々と物色していました。
目次
Jazzの大学Berklee College of Music
そこで一つ作品をここに紹介したいと思います。ボストンに有名なJazzの大学、Berklee College of Music(バークリー音楽院)があるのですが、その卒業ライブで僕が作曲した2曲が歌われました。
韓国人シンガーとの出会いは路上
このジャズシンガーの女の子は僕がトロントで路上バンドをやっている時に逆ナンしてきた子で(笑)、その時はレコーディングをサポートして欲しいということでした。
まぁ同じアジア出身で頑張っているみたいなのでしょうがないなと思い手伝い始めました。
オーディション用の楽曲提供
そうこうしているうちに結構仲良くなってしまい(別に付き合っていたとかそういうのではなく)、「今度バークリーの奨学生オーディションを受けようと思っているんだけど、その為の曲が一つ欲しい」という相談に乗りました。
そして彼女が選んだのは結構マニアックな6ビートスウィング(6拍子で跳ねているリズム)の曲。見事に一番歌いにくいのを選んでくれました。The flower made of sand(砂の花)という曲です。
3ヶ月間のレコーディング
それからしばらく歌の特訓が始まり、3ヶ月位かけてミックスダウン(レコーディングの最終段階)までいきました。オリジナルの日本語の歌詞を混ぜながらいい感じで英語の曲に仕上がりました。
本当によく頑張ったと思います。そしてそのままバークリー音楽院の奨学金を見事勝ち取りました。
卒業ライブで私の曲を歌ってくれた
これがその曲を彼女が卒業ライブで歌ったものです。4:17秒から僕のことについて話してくれています。”I thought he is too cocky and I really didn’t like him.”だそうです(笑)
日本語に訳すと「彼はなんだかとても生意気でめっちゃ嫌いだった」と言っています。嫌いやったらなんでついて来たんやって話です(笑)まー、表面的にはあまり人に優しくなかったので当然かも知れませんが。
The flower made of sand
というわけで、Erin LeeでThe flower made of sandをお聞き下さい。ラテン君のギターがちょっと耳障りですが。
この広い世界で 君と見ていた景色は 風吹くたびその姿を変える 砂の花
「ワーホリで語学学校に行かずに初めから働くという選択」シリーズと合わせてとても興味深く、また楽しく拝見(拝聴)しました。先生のトロント時代の顔と今の顔が随分と違いますね。歳を重ねるとは、角が取れて丸く柔らかくなっていくということだよなあと、感慨にふけりました。歳をとるとはいいことです。
発音のレッスンでは先生はどんな音(?)も聞き逃さないという感じなのですが、その音や声、言葉のリズムに対する鋭いセンスとそれらを教えるセンスは音楽で身につけられたのだと思いました。
非常に中身の濃い3年間をトロントで過ごされたのですね。ワーホリを計画している方々にはとても有り難い情報なのではないでしょうか。特に、ドラッグに手を染めないようその危険性をわかって、興味本位で始めないことですよね。そういう人はそんなに多くはいないと思いますが、意志が弱いとわかっているなら尚更最初から手を出さないことですね。
この広い世界で 君と見ていた景色は 風吹くたびその姿を変える 砂の花—何だか禅問答みたいな歌詞で意味が深いですね。色んなふうに捉えられると思います。勝手に想像が広がりました。この肉体や感情は砂の花。でもお互いの心の奥深くにある優しさ、親密さ、magicalness ‥‥‥ は死を超えてもあるもの。赤ちゃんや小さい子供たちがそうしているように、砂の花を通して心の奥深くにある何らかの真なる美しさを表現できるなら、生まれてきて生きたかいが尚あるというもの。
貴重な体験と先生の歌をシェアして下さり、ありがとうございます。
素敵なコメントをありがとうございます。もう8年前の話です。時間が経つのは早いもので、見た目もかなり変わってしまいました。もうあの頃のシャープさはなく、性格も見た目も丸々になってしまいました(笑)
「砂に花」ですが、これは確かに歌詞が抽象的すぎてわかりにくいですよね。でも抽象画と同じで鑑賞者がそれぞれのイメージを描いてもらえればそれが一番良いと思っています。メロディーとリズム、歌詞とその歌い方で1枚の絵を描いたという感じです。
素敵に捉えていただきありがとうございます。形あるものは全て砂の花の様に儚いもの、そして一度限りの命です。砂の花は時の心の描写。時に醜い形も作ります。しかしそれも全て受け入れることで、より美しさにに深みを出すことと思います。