自分が発音できるものは自然と聴き取れる!
発音上達は言うまでもなくリスニング力を高める最も有効な手段です。その為に発音トレーニングを受けて実際に英語が聞き取りやすくなったという声をよく受講生から聞いています。
“can/can’t”の間違った聞き取り方
例えば、アクセントについて学ぶと”You can do it”と”You can’t do it”を瞬時に聞き分けられる様になります。
発音を知らないうちは一所懸命”can/can’t”の部分だけに注目し、「”t”があるからこれは否定形だ」などという聞方をしてしまう。
しかし実際の英語の発音で”can’t”の”t”はミュートされるので殆ど発音はされません。なのでこの判別方法は実際は不可能です。
“You can do it”と”You can’t do it”ではアクセントの置き方が違います。
なのでフレーズ全体で聞かないとcanなのかcan’tなのかの判別は難しい。
<聞き取りに挑戦!><アクセントの置き方の違い> "You can do it" → YOO kuhn DOO ih "You can't do it"→ 'y KAnt DOO ih
発音トレーニングによってこの様なフレーズ全体での発音能力がつくので、こういった聞き取りには自然と強くなります。しかしそれ以外にも英語の聞き取りで大切な要素があります。
話の流れを見失わないこと
日本語でもそうですが、なんの話をしているのかが分からないと音は聞き取れたとしても、やはり意味を理解することは出来ません。なので唐突に何かを言われると「えっ!?」となるわけです。
もちろん英語でも同じで、そもそも筋の見えない話は暗号のように聞こえます。
話の流れについていけているから、全ての音を聞き取らなくても言葉の意味が分かるのです。
話の流れは発音のアクセントで追う
ではどの様にしたら話の流れを追っていけるのか。
英語はキーワードとなる言葉にとくに強く、そして長めにアクセントを置きます。そして軽く流しているところは重要度が低いところです。
なのでアクセントを追うように聞いていれば大体の話の筋は掴めます。そしてネイティブ同士の会話でもみんなアクセントを中心に流し聞きして、何を言っているかを感じ取って聞いています。
これは我々日本人が日本語で話す時と同じですね。「調子はどうですか?」と発音する時、全ての音をハッキリ発音なんて普通はしませんよね?
ハッキリ聞こえるところはせいぜい「調子・・・どう・・・」くらいでしょう。そしてこれをもとに本能的に「調子はどうですか?」と言っていると解釈しているわけです。
いちいち「調子は」なのか「調子が」なのか、などという事は考えないはずです。「調子」と「どう」があれば、「調子はどう」となるに決まっています。
なので英語でもそれは同じこと。いちいち”think of”なのか”think off”なのか、また”think on”などという事は考える意味もないわけです。”think of”に決まっています。
動画で聞き取りエクササイズ
最近お気に入りの動画です。レッスンでも使っています。実際にこれを使ってアクセントを中心にリスニングしてみましょう。そうするとキーワードが浮かび上がってきます。
そしてアクセントの乗ったキーワードをつなぎ合わせることで話の筋が読めるようになります。
0:44から Sometimes, life, fall down, feel, don't, strength, back up, put mask, face, come school, pretend, okay...
このような流れさえ聞いていれば話はちゃんとつながってくるはずです。もしそれでもつながらない場合はこのアクセントを軸にしたリスニング方法で英語を聞くようにして、もう少し英語の言葉の並びに慣れていきましょう。
Sometimes in life where you fall down, and you feel like you don't have the strength to get back up. So you sort of put a mask on your face when you come to school and pretend that everything's okay, when it's not...
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