曖昧母音Schwa(シュワ)母音とは?英語には消える母音がある

みなさんSchwa(シュワ)という母音をご存知ですか?

実はこの音は英語で一番使われている母音なんです!30%の母音はSchwaと言われてるくらい使われているんですね。

約12個ある母音のうち30%がSchwaだと、残りの11個の母音で70%、一個あたり約6.3%ずつとなりSchwa母音がどれだけ頻繁に使われているかがわかりますね。

Schwa(シュワ)母音とは?

いろいろな呼ばれ方がありLazy vowel, Murmur vowelなどと呼ばれたりもしていました。日本語では曖昧母音と呼ばれたりしています。口をリラックスしてだらーっとした状態で喉を軽く鳴らして出すイメージです。なのでLazyという言葉がぴったりですね。

Schwa(シュワ)はいつどのように使われる?

Schwa母音は非アクセント音の時だけ、そして非アクセント音の母音はほぼSchwa母音が使われるます。

例えばCommunicationという言葉の中には5つの音節があり(Com-mu-ni-ca-tion)、多くの辞書で使われている発音記号で表すと、

\kə-ˌmyü-nə-ˈkā-shən\

と表されます。実はこの ”ə” の記号がSchwa母音の記号なんです。5つの音節のうち3つはこの記号が使われています。

基本的なルールとして、アクセント音が乗っている母音はピュアな状態ではっきりとで発音されますが、それ以外の非アクセント音にある母音は適当に、曖昧に、軽く発音されるSchwa母音に変わってしまうんですね。

Schwa母音はたまに消えることがある!

軽く発音されるSchwa母音は、たまにあってもなくてもどっちでもいい時があり、スピーディーに話すために消えることもあります。

例えば、Chocolate(Cho-co-late)には3音節がありますが、真ん中の母音は非アクセント音なのでSchwaで発音されます。しかし、スピーディーに話すために(Choc-late)という風に2音節で発音されます。

大活躍のSchwa母音

このようにたくさん使われているSchwaですが学校ではあまり教えられることはありません。Schwaを使いこなせるようになると、余計なカタカナ発音がそぎ落とされ、さらに英語らしい音で発音できるようになります。

そして英語らしいリズムで話すためには不可欠の音となるので、ぜひマスターしてください!

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About Seidai Yamada 21 Articles
【Brigham Young University–Hawaii, BA TESOL】在学中はアジア人の英語発音習得に関する研究を行い、TESOLのPresidentも務めたDr.Neil J Andersonに師事。TESOL国際会議で研究発表も行う。 抜群の発音指導力を誇り、どんな些細な問題も見逃さず解決に導く当スクールのエーストレーナー。受講希望者が後を絶たない行列の出来る人気トレーナー。

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