英語での会話をスムーズに成り立たせるためには、まずある程度の以上のリスニング力が必要だと思います。というのも、まず相手が何を言っているのかを大体でも聞き取れないと話にならないからです。
英語が話せるようになるには、まず英語が聞けるようにならなければなりません。
知っていても聞き取れない理由
日本人は中学、高校、また大学の英語教育を通じて、会話に必要な最低限の単語や文法を知っている人は多いが、なかなかその英語を聞き取ることが出来ていません。それは何故か?
発音指導を通じて思うことは、聞き取れない理由は間違った発音で英語を覚えてしまっているという事です。発音が悪いとなかなか通じませんが、それ以前に発音が間違っていると聞き取ることも出来ないというわけです。
間違った発音で英語を覚えてしまう理由
多くの日本人が間違った発音で英語を覚えてしまう理由は、ご存知「カタカナ語」の影響です。外来語は全てカタカナに置き換わり日本語となってしまうので、それと同じ捉え方で英語を覚えてしまう人がほとんどです。
「カタカナ」となった英語は本来の音からはかなりかけ離れてしまいます。それは、全ての子音に母音がくっついてしまう日本語の特徴の故に音の数自体が変わってしまったり、日本語は通常ストレス(アクセント)を意識せず、全ての音を同じように平坦に発音するからです。
どの位カタカナ発音が酷いかと言うと、「お箸ください」を「おおはしいいください」と言っているようなものなのです。
発音の捉え方の違い
例えば、Chocolateは「チョコレート」となり、Internetは「インターネット」となります。これらは実際に本来の英語の発音からはかなりかけ離れています。
1.音の数が違う
Chocolateは英語で”Cha-kuh-leyt”と3音で発音されますが、「チョコレート」となると(チョ・コ・レー・ト)4音存在します。Internet(in-ter-net)は英語で3音、インターネット(イン・ター・ネッ・ト)だと4音。
2.ストレスの有無
英語はストレスを置いて話されます。Chocolateだと頭の”Cho”部分がストレスではっきり長く発音され、それ以外はとても軽く発音さ、母音も省略されます。なのでバランス的には「チャー(クレッ)」みたいな発音になる。Internetも頭の”I”にストレスが置かれ「イー(ナネッ)」の様な音になります。
これらに加え、声の出し方や息の使い方まで違ってくるので、日本語のトーンではどうやっても再現出来る音では無いのです。
英語のストレスを捉えるようにすると聞ける
ではどの様に英語を捉えるようにすると良いのかという事ですが、まず英語のストレスを捉えるようにしましょう。発音するときも聞くときも、ストレスを中心に捉えるのです。
英語はストレス音を基準に捉えることが出来ます。基準が分かればその回りも想像しやすい。例えば下の動画を聞き取るときに、赤字で記されたストレス音が聞き取れるかどうかを試してみましょう。
who goes back to the middle east to a country that is run by his father.
His family happens to learn a major state in the middle east,
and it is A completely different world.
ネイティブであれ、また英語が堪能な人は全ての音を聞き取ろうとはしていません。主にこのストレスを頼りに何を言っているのかを聞き取ります。
その場合例え細かな音が省略されて聞こえなかったとしても、自動的にそれを脳が穴埋めするわけです。
私達日本人が日本語を話すときも、よく色んな音をスキップすることがあると思います。特に常用的なフレーズになればなるほど音が省略されます。例えば、「お早うございます」が「おはざまーす」のように発音したりしますね。
英語でもこれと同じ感覚です。聞こえない部分は脳が自動的に穴埋めします。しかし肝心のストレス音がはっきりしなかったり、またタイミングが大幅にずれているなどすると、本来の音をかなりかけ離れてしまうため、脳はそれをカバーすることが出来なくなります。
そのような理由で、聞くにも話すにもある程度的の得た発音が出来なくてはならないのです。
この動画について
ちなみにこの動画は私の最近までハマっていたドラマ「Tyrant」の紹介インタビューです。Huluでシーズン3の途中までアップされています。特にシーズン1と2はかなり夢中になる。リアルタイムの中東情勢と色々かぶり、また実際渦中の人々はこんな思いなのかなぁ〜とか色々想像が出来ます。そして大統領役は絶対プーチンを意識している!
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