発音トレーナーの山田が「なぜ英語の発音は大切なのか」というテーマで話しています。発音は全く通じないレベルであればそれは明らかに問題ですが、そうでもない場合そのくらいの発音力を求めるのか?今回は3つのポイントで話しています。
目次
1. Intelligible Pronunciation(通じるレベルの発音)
一般的な英会話スクールでネイティブ講師のレッスンを受けている場合、大体が「発音は通じるレベルであればよい」とされます。
しかし問題は日本人に英語を教え慣れている講師の場合、カタカナ英語に慣れてしまっており、実際にアメリカでは全く通じないレベルの発音でも聞き取れてしまい、良しとされます。
2. Listener Friendly Pronunciation(相手にとって聞きやすい発音)
「発音は通じれば良い」とよく言われますが、果たして本当にそうでしょうか。海外で実際に活躍されているビジネスパーソンやまた海外の大学で教えていらっしゃる講師などの意見はおそらく違います。
ある程度スムーズに会話が成り立たないとお互いにストレスになり、話がスムーズに運びません。そのうち「もういいや!」という風になってしまう恐れもあります。
やはり相手にとって聞きやすい発音が出来るに越したことはありません。でもネイティブレベルになる必要は全くありません。世界で英語を使って仕事をしている人の70%はノンネイティブと言われています。
ただし、そういった人達はそれなりに流暢に英語らしい発音が出来ている場合が多い。少なくとも日本人に比べると圧倒的にそうであるという印象を受けます。
3. Motivation(発音に対する意識)
英会話を習っても発音を指摘されることはあまりありません。もっと発音を教えてほしいと思っても、講師側は文法や表現の使い方など、そっちの方に重きを置きます。発音に関しては最低限通じれば良いと考える方がまだ大多数ではないでしょうか。
これは教える側の都合もあります。発音を教えるのは大変で時間もかかります。発音に注目してしまうとそれ以外の事が進まなくなります。
しかし、受講する生徒側としては少しでもちゃんとした発音で英語を話したいと多数がそう思っている様です。この辺で教える側と教わる側とで発音に対する温度差があると、そのような研究結果も出ているそうです。
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