発音トレーナーのDr.Dです!発音を学ぶとリスニングが良くなると言う風によく言われるようになりましたが、さて、それは何故でしょうか?
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自分が発音できない音は聞き取れない説
これは発音を学ぶことを推奨している色んな方が言われています。私としては「確かに自ら発音できたほうが聴き取りやすくはなる」と思う節もあれば、また、「実際発音がカタカナでもちゃんと聞き取れている人も大勢いる」というふうにも思います。
英語は全部聞き取らなくても理解できる
また英語の発音は全ての音を聞き取らなくても、ストレス(アクセント)を置いている部分だけをピックアップして、あとは話の流れで補いながら理解していくことも可能です。といいますが、こっちのほうがよりネイティブに近い聞き方とも思います。
というのも英語はStress-timed language(ストレスを基準に発音される言語)と言われ、意味のある言葉にはストレスが置かれて、そうではない補助的な言葉(be動詞、冠詞、前置詞など)は本当に軽くおまけのようにしか発音されません。時には完全に欠落することも多々あります。
なので理解する分には、必ずしも全ての音素を聞き取らなくてはならないというわけではありません。なのである程度の英語力があり、勘がよく働く人であればポイントさえ聞き取れれば理解できてしまうわけです。
カタカナに置き換えて聞こうとしているから聞き取れない説
それよりももっと聞き取れない原因になっていると思うことはこれです!英語をカタカナに置き換えて聞こうとしている人が非常に多い。
英語とは違って日本語はSyllable-timed languageと言われ、全ての音が一つ一つ同じように発音されます。英語のように大事な意味のあるポイントが浮き上がって聞こえるわけではありません。
「きょう・は・す・い・よう・び・で・す」というふうに全ての音が一つ一つ同じ様な長さと強さで発音されます。しかし英語だと「Todayis Wednesday」という風にポイントを押さえた発音になる。
なので日本語を理解するためには、よりしっかりと全ての音を聞かなくてはなりません。その感覚で英語を聞いてしまうから、英語の発音にも同じことを求めてしまいます。
神戸のメリケンパークはアメリカの公園という意味
例えば神戸にメリケンパークという広場があります。ちなみに今年5月に大規模なリノベーションが行われとても綺麗になりました。最近赤ちゃんをつれてよく散歩しています。
このメリケンパークの「メリケン」はAmericanという単語を昔の日本人が「メリケン」と言っていたことから来ています。ちなみにメリケン粉もそうです。(昔は小麦粉のことをメリケン粉と呼んでいた)
実際Americanと言うと「アメリカン」よりも「メリケン」と聞こえます。「american」という風にストレスが置かれ、それ以外が全て短くあいまい化します。
なので「アメリカン」というカタカナのニュアンスを期待して聞き取ろうと思っても、まったく聞き取ることが出来ないわけです。
発音を学ぶと聞き取れる理由
なので発音を学ぶと英語が聞き取れるようになる理由は、やはり「英語らしい発音感覚がわかると、英語の捉え方が変わるから聞きやすくなる」という理由に落ち着きます。
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