日本語で育った以上、英語の子音の発音はとても難しく感じます。一番大きな理由は、日本語の子音は必ず母音とセットで発音され、必ず語尾には母音が付きます。また、複数の子音がくっつくという事もありません。
しかし英語はほとんどの単語が子音で終わったり、また「street」の様に複数の子音を同時に発音したりします。なので日本人は、一つ一つの子音をしっかりと発音しようと思うあまり、「street」 が「su to ree to」の様に、すべての子音に母音が、ほとんど無意識にくっついてきてしまいます。
今回は特に発音が難解な 「clothes」や「sixths」などの「s/th」が混合した発音のコツを伝授したいと思います。
目次
clothesの発音 /klouthz/
「clothes」の発音ですが、よく間違って「klo-thez」と発音してしまっている人を見かけます。スペルに /e/ が含まれるので、それも母音として発音してしまっているのでしょう。正しくは「klouthz」です。
Point 1. 重心をとらえる /klouthz/
英語はストレスを置く言語ですので、たとえこの様に短い単語でも重心は存在します。まず、頭の /k/ でブレスをせき止め、/l/ は主張せずに /ou/ の母音とミックスさせて発音します。そうすることで、しっかりと頭に重心が置けます。
Point 2. 語尾の/thz/は同時に軽く発音する
語尾の /thz/ は /th’ z’/ のように一つ一つしっかり発音せずに、丁度「it’s」の /ts/ の様に軽くため息に絡める程度に発音します。
舌は軽く前歯の裏に当てながら「it’s」の /ts/ と同じ感覚でほとんど濁らせずに軽く発音して下さい。
フレーズで発音練習(リンキングした場合)
Don’t leave your clothes on the floor.
このリンキングする部分の発音は、次の母音とくっつくので声を止めずに発音し、少し濁ります。
She’s been knitting baby clothes.
この場合は /thz/ で終わっているのでほとんど濁らせずにため息のように発音しましょう。
Sixthの発音 /siksth/
この発音は3つの子音(/ksth/)をほとんど同時に出さなければなりません。なのでちょっとしたコツが必要です。
Point 1. 重心をとらえる /siksth/
これも先程の「clothes」の発音と同じでまずは重心を取ることが大切です。しっかり /s/ で引っ張ってから母音の /i/ につなぎます。その後に来る /ksth/ の部分は息だけで発音します。
Point 2. 語尾の/ksth/は、ほぼ同時に軽く発音する
まず喉で /k/ を弾いた直後に、舌先を前歯の裏に近づけて息を漏らします(2つの動作のみ)。これだけで /s/ と /th/ のニュアンスは同時に出せます。
フレーズで発音練習(リンキングした場合)
I came sixth in the race.
直後に母音がある場合は、/thin/ のように次の母音と一緒に発音されます。
This is my sixth class.
直後に子音がある場合は、/th/ は止めちゃいます。その分次の /k/ をはっきり出しましょう。
Sixthにsが付いた発音 /siksths/
「Cut it into sixths」のように「sixth」に「s」が付く場合があります。その時は「th」を少し省略気味に発音して、語尾は「s」を漏らします。
いくら子音が増えても母音が1つである以上、1つの音節にまとまらなくてはならないので一体感を大切にしましょう。
フレーズで発音練習
Cut it into sixths.
/ka di din to sixths/
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