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【第2弾】リンキングの基礎を服部レイが解説
発音トレーナーの服部レイです。 前回の動画では、リンキングについて少し触れました。【第1弾】はこちら
そして今日は違うパターンを紹介します。 前回は子音の後ろに母音がくっつくパターンでした。 今回は子音のすぐ後ろに子音が続く時のパターンを紹介します。
このパターンはフレーズ発音のみならず、単語を発音する上でもとても重要な要素なので是非この機会に把握しておいて下さい。
子音+子音のリンキング
このパターンは、子音で終わる単語のすぐ後ろに、また子音で始まるパターンの時に見られます。 例えば、このセンテンスを見てください:
It’s cloudy, and the wind is strong, but the wind stopped.
wind isのリンキング
まずは wind isのところは子音と母音でつながるから
/win diz/ になります。 これは前回のおさらいです。
is strongのリンキング
そして、is strong を見てください。 is は /z/は子音で終わります。そして strong は /s/ の子音で始まっています。
こういう時は、音節尾の /z/ を軽く発音して、次の音節頭の /s/ を邪魔しない程度に発音し て、/s/ をはっきり発音する。
そうすると、
is strong /i(z) strong/
になります。
/izu strong/ にならないように注意してください。
but the windのリンキング
その次の but the wind の所ですね。 but の /t/ は音節尾の子音。そして the は /th/ で始まる音節頭の子音になります。
そしたら but の /t/ を軽く発音して、むしろ聞こえないぐらいでもいいです。
but the
bu(t) the wind になります
その次もそうですね
and the wind stoppedのリンキング
wind の /d/ は音節尾の音、stopped の/s/が音節頭の子音。
win(d) stopped.
bu(t) the win(d) stopped.
butt the windd stopped にならないように。
これを全体的に言うと、
It’s cloudy, and the wind i(s) strong, bu(t) the win(d) stopped.
リンキングをしないと音節が崩れる
もしこのパターンのリンキングを使用しないで読むと、
It’s cloudy, and the windd izu strong, butt the windd stopped.(音声は動画参照)
という風に「ddddd」が増えてしまい、音の数が増えて、音節の数が合わなくなってしまいます。
音節の数が合わないとどうなるかというと、Dr.Dの動画を是非みてください。
この動画の始めに私が話した英語からピックアップします
you’ve been keeping up
you’ve の /v/ を軽く発音して、been の /b/ をはっきり発音します
you’(ve) been
単語内でもリンキングしている
このパターンは単語の中でも使います
例えば、Hopefully
hope の /p/ を軽く発音して、fully の /f/ をはっきり発音すればいい
ho(pe)fully
hopu-fullyではなくて、hopefully
脱力しながら発音するといいです。
これに似たような単語が他にもあります
Absolutely
lu-te-ly の /t/ を軽く発音して、ly の /l/を引っ張り長発音すると綺麗につながります /absolu(te)ly/
Definitely
/defini(te)ly/
Not Definitely, Defini(te)ly
Recently
recently じゃなくて、recen(t)ly
というわけで、子音と子音がくっつく時のパターンになります。 全部音を発音してしまう、母音のないところに母音を入れたがるって言うのが日本人によく見られる傾向です。
習得は焦らずゆっくりと反復を繰り返す
なのでこういった新しい喋り方はちょっと時間をかけて、ゆっくりゆっくり 育てていくといいです。そうしないと、いきなり速くやろうとすると、「頭ではわかってるけど、うまくできない。わかってるけど、口がうまく動いてくれない」。
ゆっくり、ゆっくり、たくさん練習してあげると効率が良くなります。
Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully
そして徐々にスピードを上げていきます。
Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully, Ho(pe)fully
リンキングはリズムと直結している
リンキングはリズムと強い関係を持っていて、リンキングがうまくできるとリズムに乗りや すくなります。音節の数が変わるからです。
リズムに上手く乗るようになるとリスニングにもつながっていきます。ぜひリズムの練習の 前にちょっとだけリンキングの練習をしておくのも一つの練習方法になります。
リズムに関しては山田トレーナーがとってもいい動画を作ってあるので是非みてください。
リンキングの練習をするときは、時間をかけて、ゆっくり練習してあげるといいです。
今回は動画を見ていただきありがとうございます。ではまた次回の動画でお会いしましょう。 Have a good one!
・「リンキングを使用しないと、”ddddd”が増えてしまい、音の数が増えて、音節の数が合わなくなってしまいます」
・「習得は焦らずゆっくりと反復を繰り返す」
→ なるほど、腑に落ちました!
今後も、トレーナー間の連携でビデオの紹介があると分かりやすいですね。w
そうですね、同じ内容でも伝える人が変わるとアプローチも少し変わるのでバリエーションが増えて良いですよね。