もうブツ切れ英語に悩まない!ネイティブのようにスラスラ話せる2つの秘訣

「いざ英語を話そうとすると、言葉に詰まって発音がブツ切れになってしまう…」

こんな経験、ありませんか?練習では滑らかに言えるのに、実践になると焦ってしまい、結局いつものクセが戻ってしまう。

ご安心ください。その悩み、すぐに解決できます!

こんにちは!あなたの「言葉に詰まる問題」を解決する、発音ディレクターのDr. Dです。

音読はスムーズなのに、会話になると言葉がすぐに出てこなくて音が詰まる。その気持ち、痛いほどわかります。特に、相手がネイティブスピーカーだと、そのプレッシャーは大きいですよね。

ネイティブの会話スピード、恐ろしくないですか?

TOEIC990点レベルの方なら、ノンネイティブ相手には余裕で会話をリードできるかもしれません。

しかし、問題は相手がアメリカ人などのネイティブスピーカーの場合。

こちらが英語をある程度話せるとわかった途たん、彼らは水を得た魚のように、堰を切ったようにダーッと話し始めます。普段、日本で抑圧(?)されている言葉が一気に溢れ出すあのスピード感は、本当に恐ろしいです(笑)。

私自身もネイティブではないので、「ちょ、待って待って!」となることがしょっちゅうです。

実は私、ドクターDイングリッシュの他に、インバウンド向けの遊漁船(釣り船)の仕事もしており、お客さんの9割がアメリカ人です。彼らと毎日話していると、「How can you speak like that!?」と聞かれることもあれば、彼らのストレスの吐口にされることも(笑)。

だからこそ、相手のペースに飲まれて言葉に詰まり、発音が崩れてしまう気持ちが、よーくわかるのです。

今回は、この「ブツ切れ発音」を解消するための、私なりの具体的な解決策を2つ提案します。

  1. 単語を「組み立てながら」話すのをやめる
  2. 相手のペースに飲まれない「冷静さ」を保つ

それでは、一つずつ見ていきましょう。

①単語を組み立てながら話すな!カギは「チャンク」にあり

英語を話すときの大前提、それは**「単語を一つひとつ組み立てながら話さない」**ということです。

日本人の英語上級者には、文法に強いこだわりを持つ方が少なくありません。それは素晴らしい強みですが、こと「会話」においては、その知識が仇となることがあります。

文法を意識しすぎると、無意識に「いかに綺麗な一文を作るか」に集中してしまいます。しかし、文法に沿って単語を並べる話し方は、どうしても文章が長くなりがち。会話では、相手にダイレクトに意味が伝わりにくくなってしまうのです。

この話し方では、いつまで経ってもブツ切れ発音は治りません。文を組み立てることにエネルギーを使い果たし、発音にまで意識が回らなくなるからです。結果、変なところで音が詰まり、言葉の切れ目も非常にわかりづらくなります。

では、どうすればいいのか?

それは、単語を組み立てるのではなく、「チャンク」を積み上げて話すことです。

「チャンク」とは、それだけで意味が成り立つ言葉のかたまりのこと。

例えば、私が釣りのお客さんにその日のプランを説明するシーンを見てみましょう。

「今日はハマチとカンパチを狙います。もうすぐ下げ潮が効き始めるので、11時の潮止まりまでの4時間半がチャンスですよ」と伝えます。

これをチャンクで話すと、このようになります。

What I’m thinking today,

(今日考えてるのは)

getting out on the water,

(海に出て)

catching yellowtail and amberjack.

(ハマチとカンパチを釣ること)

and it’s coming pretty soon,

(で、もうすぐ来るのが)

the best current conditions for them,

(彼らにとってベストな潮のコンディション)

best to get those fish to bite,

(その魚たちを食わせるのにベストなのが)

is out going tide.

(下げ潮なんだ)

until the slack tide at 11 am,

(11時の潮止まりまで)

we still got 4 and a half hours.

(まだ4時間半ある)

so let’s launch the boat.

(だからボートを出そう)

このように「チャンク」単位で話せば、一つひとつで意味が成り立つので、文法をほとんど考えずに話せるようになります。普段の会話では、思いついた順にこれらのチャンクをポンポンと出していくだけ。これこそ、ネイティブが話す時の感覚に近いと思います。

この感覚を掴むには、普段から「チャンク単位」で言葉をインプットし、発音する練習が不可欠です。

②冷静に話せ!相手のペースに飲まれないマインドセット

次はマインドの話です。

大前提として、あなたはネイティブではないのだから、彼らのペースで話せなくて当然です。私も無理です(笑)。日本語でもあのスピードで言葉は出てきません。

大切なのは、相手のペースに飲まれないように**「冷静さを失わないこと」**です。

相手のマシンガントークが始まったら、まずは話の全体像を把握することに努め、自分が言えることだけを、自分のペースでしっかり伝えましょう。

無理にネイティブぶるのが一番良くない。(と、過去の自分に言ってあげたいです)

話のペースが速すぎて要点が掴めなくなりそうになったら、勇気を出して「待った」をかけましょう。

“Sorry, you mean…?” (ごめん、つまり〜ということ?)

このように切り返して、一度話の流れを相手と確認するクセをつけるのです。これができるだけで、会話の主導権を少し取り戻せます。

冷静になって、自分が知っているチャンクで話す。文法は二の次。内容を伝えることが最優先。

この意識で練習を重ねることで、あなたの英会話の運用能力は劇的に向上するはずです。

【毎日の練習法】最強のトレーニング「コピーイング」

ここまで「会話では文法は意識するな」と話してきましたが、もちろん基礎知識が不要なわけではありません。最低でも英検2級レベルの文法と、3000語程度の語彙は、スピーキング練習の土台として必要です。

今日の話は、**「英語はある程度知っているけど、実践でうまく話せない」**という方に向けたものです。

この前提の上で、私が今でも続けている最も効果的な練習法を紹介します。

それが**「コピーイング」**です。

やり方は至ってシンプル。

好きな海外のYouTubeなど、ネイティブが話している動画をフレーズごとに止め、そっくりそのまま真似るだけ。

しかし、これがやってみると非常に難しい。

間違いなく、最初は言葉に詰まります。2、3回繰り返しても、まだスムーズには言えないでしょう。

これを、何も見ずに、一息でサラッと言えるようになるまで何度も練習します。

この「体に叩き込む」レベルまでやらないと、いざという時に口から出てきません。

練習する上で、とても大切なポイントがあります。

それは、**「意味をしっかりと噛み締めながら」**真似をすること。

そうすることで、自然と気持ちが乗り、イントネーションもネイティブに近づきます。余裕があれば、少し単語を言い換えて遊んでみるのも効果的です。

この練習は、シャドーイングのように動画を流しっぱなしにするわけではないので、とにかく時間がかかります。ワンシーンをマスターするのに1時間かかるかもしれません。

でも、この**「深く体得する」**というプロセスが、何よりも大切なのです。

シャドーイングで聞き流すだけでは、リスニング力は上がっても、スピーキング力はなかなか向上しません。

自分自身が気持ちを込めて、スムーズに言える言葉(チャンク)を、どれだけ増やせるか。

これに尽きます。これ以上に効果的な練習方法はありません。ぜひ、試してみてください。

さいごに

いかがでしたか?

ブツ切れ発音を解消し、スラスラ話せるようになる秘訣は、

  • 「チャンク」で話す感覚を身につけること
  • ネイティブのペースに惑わされない冷静さを保つこと
  • 日々の「コピーイング」で使えるチャンクを体に叩き込むこと

です。

もし、一人での練習が難しい、自分の発音が合っているか不安だという方は、私が運営する発音スクールでトレーナーと一緒に学ぶのも一つの手です。3ヶ月で発音の基礎を固めるのが、結局は一番の近道だと思います。

英語が早く、普通に話せるようになりたい!ネイティブの英語を聞き取れるようになりたい!という方は、ぜひ私のYouTubeチャンネルも活用して練習に励んでみてください。ほとんどの動画に、このコピーイング練習セクションを設けています。

それではまた!

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About Dr.D 646 Articles
ドクターDイングリッシュの創立者。元プロミュージシャンで英語ボイトレ講師を経て2011年に発音スクール設立。YouTuber歴10年以上。日本の英語教育に発音を普及させるミッションを掲げ邁進中。淡路島で外国人専用Fishing Charterのオーナー船長も務める。

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