【リスニング力UPの鍵】ネイティブ英語が聞き取れない原因は「音の変化」!日常フレーズで発音を徹底解説

ドクターDトレーナーズチャンネルより

「海外ドラマのセリフが聞き取れない…」 「ネイティブとの会話、知っている単語のはずなのに、なぜか聞き取れない…」

そんな悔しい経験、ありませんか?

実は、ネイティブが普段よく使う、熟語・慣用句などのフレーズの発音が分かると、聞き取れる範囲がぐっと広がります!

なぜ知っている単語が聞き取れない?

こんにちは、発音トレーナーのMihoです!

海外の映画やドラマを観ている時、また実際のネイティブとのやりとりで、「知っているはずなのに聞き取れない」「ゆっくり言ってもらったり、文字で見るとわかるのに…」と感じたことはありませんか?

その原因は、私たちが学校で習った「単語一つひとつの発音」と、ネイティブが実際に話す時の「フレーズとしての発音」が大きく違うことにあります。

文字通りの音では聞こえてこない!具体例で見てみよう

1. “I’m all ears”

例えば、「聞いているよ、ぜひ聞きたいよ」という意味の “I’m all ears” という便利な熟語。

このフレーズを知っていても、私たちの耳が「アイム・オール・イヤーズ」という音を待っていたら、永遠に聞き取ることはできません。

ネイティブが発音すると、それぞれの単語が繋がり、音が変化して、全く違う音に聞こえます。

実際の音に近いカタカナ表記: 「アイモーリアーズ」 (/Ai Mahu Liyerz/)

これは、I'mall が繋がり、さらに allears が繋がることで「リンキング(連結)」という音の変化が起きているためです。

2. “That will be all”

レストランでの注文時などに「注文は以上です」という意味で使われる “That will be all” も同じです。

これも単語が繋がることで、驚くほど音が変化します。

実際の音に近いカタカナ表記: 「ダルビオー」 (/tha du bi ahu/)

このように、文字面のイメージと実際の音のギャップを埋めることこそが、リスニング力向上の最大のポイントなのです。

以前、ドクターDが「リスニング力アップ 句動詞10選」の動画で紹介したように、やはりこの**「音の変化」を理解すること**が、リスニングの壁を突破する鍵となります。

今回は、ネイティブが日常会話で本当によく使うフレーズを厳選しました。一緒に発音練習をしながら、リンキングを始めとする音の変化のパターンを掴んでいきましょう!

ネイティブがよく使う!音声変化トレーニングフレーズ7選

ここで紹介するフレーズは、知っておくと非常に便利です。意味と一緒に、音の変化を意識しながら練習しましょう!


1. Break a leg

意味: 「頑張って」「幸運を祈るよ」 発音: /brei kuh leg/ ポイント: break の最後の /k/ の音と、次の a が繋がって /kuh/ という音になります。breaka を切り離さず、一気に「ブレイカ」と言うのがコツです。


2. Believe it or not

意味: 「信じられないかもしれないけど」 発音: /be lee vi dor nah(t)/ ポイント:

  • believe の /v/ と it が繋がり、/vi/ に。
  • it の /t/ と or が繋がり、/dor/ に。この時、/t/ の音は日本語の「ラ行」に近い音に変化する「フラッピング」が起きています。

3. Ring any bells?

意味: 「心当たりある?」「ピンときた?」 発音: /rin ge nee/ ポイント: Ring の /g/ と any の最初の音がくっつき、「リンゲニー」のように滑らかに繋がります。


4. Let’s call it a day.

意味: 「今日のところはこれでおしまいにしましょう」 発音: /cah li duh/ ポイント: call, it, a の3つの単語が全て繋がります。call / it で「コリ」、it / a で「イラ」となり、全体で「コーリラ」のように一息で発音されます。


5. I figured it out.

意味: 「理解した」「わかった」「解決した」 発音: /fi gyur di daut/ ポイント:

  • figured の /d/ と it が同化して /di/ に。
  • it の /t/ と out が繋がり、フラッピングして /daut/ という音に変化します。

6. Why don’t you sleep on it?

意味: 「一晩考えてみたら?」 発音: don't you → /doun chu/ ポイント: /t/ の音と you の /y/ の音がくっつくと、/ch/(チュ)の音に変化します。これは非常によく起こる音の変化で、won't you(ウォンチュ)、can't you(キャンチュ)、about you(アバウチュ)など、たくさんの例があります。


7. I need to take a rain check.

意味: 「(またの機会に)延期しないといけない」 発音: /nee du tei kuh/ ポイント:

  • need の /d/ と to の /t/ は同じ舌の位置で発音されるため、前の /d/ の音がほぼ消え、/nee du/ のように繋がります。
  • take の /k/ と a も繋がり、/tei kuh/ となります。

まとめ:反復練習で「音の壁」を乗り越えよう!

今回ご紹介したフレーズ、音の変化を意識して、スラスラ読めるようになりましたか?

大切なのは、「文字通りには聞こえてこない」という事実を知り、実際の音に慣れることです。

何度も声に出して反復練習をすることで、口が音の変化を覚えるだけでなく、あなたの耳もネイティブの自然なスピードや音の繋がりに慣れていきます。これがリスニング力アップへの一番の近道です。

また、文字通り訳すと意味がわからない熟語や慣用句も、表現の幅を広げるためにどんどん覚えていきましょう!

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About 幸田 みほ 3 Articles
中学高校・大学とアメリカへ留学。その後医療業界に興味を持ち、アメリカの大学院にて公衆衛生学を学び研究に従事。アメリカに8年、オーストラリアに6年在住。3人の子供をバイリンガル子育て中。大阪出身の明るい性格で楽しくレッスンを提供。

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