Happy New Year guys! Dr. D EnglishのDr. Dです。
2026年、最初の記事となる今回は、英語学習者なら誰もが一度は悩む**「英語の発音習得」**についてお話しします。
「今年こそはテキトーな英語とおさらばして、きちんとした発音を身につけたい!」 そう意気込んでいる方も多いのではないでしょうか?
発音習得は、果てしない語彙(ボキャブラリー)の習得とは違い、本気で取り組めば3ヶ月から半年程度で習得可能と言われています。しかし、そこには明確な「習得の手順」と「ゴール設定」が必要です。
多くの人がぶつかる「2つの壁」と、なぜ発音習得において「国際英語」という曖昧なゴールを目指してはいけないのか、その理由を解説します。
目次
そもそも発音習得には何が必要?
発音を学ぶといっても、その要素は意外と多岐に渡ります。
- 発音記号: 音を調べるための地図
- フォニックス: 綴りと音のルール
- 発声: ネイティブ特有の喉の使い方・響かせ方
- リズム: ストレス(強弱)を軸にした躍動感
- 音声変化(リエゾン): 音のつながりや脱落
- イントネーション: 意味と連動する音の高低
これら全てが大切ですが、習得ルートに唯一の正解はありません。「ただ真似して覚えた人」もいれば、「理論から入ってカタカナ発音を塗り替えた人」もいます。
どんな方法であれ、目指すべきゴールは以下の2点です。
- 知っている範囲の「ネイティブ発音」が大体聞き取れる
- 自分の発音が誰にでもほぼ一発で通じる
では、ここに至るまでに立ちはだかる「壁」を見ていきましょう。
【第1の壁】単語の発音が通じない(脱・カタカナ発音)
「机上の勉強」から「実践」に移った時、最初にぶつかるのがこれです。 「英語はできるはずなのに、ネイティブに通じない・聞き取れない」
英語優等生が海外で撃沈した話
私自身、高校1年生でシドニーへ留学した際、この壁に激突しました。 日本ではテスト満点、英語無双状態だった私が、現地の同級生には全く通じないのです。
原因は、私の英語が**「日本語の延長線上にある音(カタカナ英語)」**だったから。 日本人の先生や友人が聞き取ってくれていたのは、彼らが「日本人英語」に慣れていたからに過ぎませんでした。AppleもUpもFatherも、全部同じ日本語の「ア」で発音していては、ネイティブには別の単語に聞こえてしまうのです。
海外に住めば治る?
「海外に住めば自然に発音は良くなる」というのは幻想です。10年以上海外に住んでいても、意識的に矯正しなければ発音はカタコトのままというケースは山ほどあります。
解決策:発音記号で「音」を塗り替える
まずは発音記号を知り、個々の単語の「正しい音」を把握してください。辞書にある発音記号を網羅し、音読を通じて自分の中のカタカナ発音を上書きしていく作業が必要です。
【第2の壁】流暢さがない(脱・ロボット読み)
単語の発音がきれいになっても、次にぶつかるのが**「流暢さの壁」**です。 「単語は正しく言えるのに、ネイティブのような滑らかさがない」「まだ聞き取りが追いつかない」という状態です。
理由はシンプルです。ネイティブは単語を一つ一つ区切って発音していないからです。
- 発音の流れ(フロー)
- リズムによる音の変化
- 音の連結
これらが欠けていると、どれだけ単語単位の発音がきれいでも「カタコト」の域を出ません。この段階になると独学での判断が難しくなり、発音トレーナーなどのフィードバックが必要になってくるのが現実です。
なぜ「国際英語」を目指してはいけないのか?
さて、ここからが今日の本題です。 発音のゴール設定として、**「特定のネイティブ発音」を目指すべきか、それとも「通じればOKな国際英語(Global English)」**を目指すべきか。
私の結論は、**「自分の好きなネイティブ発音を目指すべき」**です。
「国際英語」という音は存在しない
「国際英語」という考え方は、文法や語彙の簡略化としては有効かもしれませんが、発音に関してはおすすめしません。なぜなら、「誰が話す英語が国際英語なのか?」というモデルが存在しないからです。
モデルが曖昧なものを練習することはできません。
「標準的なネイティブ発音」が最も通じやすい
世界で最も広く通じるのは、やはりアメリカの都市部で話される標準的な発音です。 ビートルズ(英)も、AC/DC(豪)も、世界で売れる歌手の多くはアメリカ発音に近い歌い方をします。これは、それが最も多くの人に届きやすい「標準」だからです。
「国際英語」というふわっとした概念に甘えるのではなく、**「アメリカ西海岸の標準語」や「憧れのイギリス俳優」**など、具体的なモデルを設定してください。
明確な「ネイティブ発音」を目指してトレーニングすることで、結果として**「誰にでも通じやすい発音力」と「高いリスニング力」**が手に入るのです。
さいごに
発音習得は、正しい手順と明確なゴールがあれば、短期間で劇的に変えることができます。
今年は私も全国(東京・横浜・岡山・広島など)を回って、皆さんの発音を直接聞き、アドバイスするツアーを予定しています。 「今年こそは!」と思っている方、ぜひ会場でお会いしましょう。
それでは、2026年もDr. D Englishをよろしくお願いします!
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