発音記号は覚えるべきか?一般的なネイティブは発音記号を知らない

発音記号(IPA)とは?

このように英単語を辞書で調べると、その単語の横に発音記号(IPA)が記載されています。

これは英語を発音する上で覚えるべきなのか?ということですが、私(発音トレーナーDr.D)は、その必要は無いと考えています。

ネイティブも知らない発音記号を覚える必要はない

一般的な英語ネイティブ(アメリカ人、カナダ人、イギリス人など)はそもそもこの記号を知りません。もちろん学校でも習いません。

私たち日本人も日本語の発音記号(ふりがなではない)を知りませんよね?それと同じことだと思います。

ある程度英語に慣れると、初めて見る単語でも、そのアルファベットの組み合わせで、「このパターンだとこの様に発音するだろう」といった推測が可能になってきます。

これがネイティブ感覚により近いもので、発音記号を学ぶよりもっと大切な習得すべき感覚では無いかと感じます。

また発音記号はあくまで単語単位での発音を知るためのものです。しかし英語はフレーズになると音が変化します。

なので発音はある程度のパターンを習得し、応用を利かせる必要があります。

①フォニックス②ストレス③母音タイプが分かれば発音できる

①フォニックス

まずフォニックスを知らなければ英語の発音は成り立ちません。

例えば、/p/だったら「唇を破裂させる音」、/th/だったら「舌と前歯の隙間から漏れる息」といった感じです。

②ストレスの位置

そして「ストレスの位置」もだいたい判別できる様になる必要があります。

例えば、”adult”だったら/dult/の部分がストレスですが、これが/ad/の部分がストレスだと思って発音したらまったく違った音になってしまいます。

“adult”で/dult/にストレスを置いた発音はこちら=> /uh DULT/
“A lot of adults”=> /uh LAH duvuh DULTs/

“adult”で/ad/にストレスを置いた発音はこちら=> /AE dult/
“A lot of adults”=> /uh LAH duv AE dults/

③母音のタイプ

最後に母音のタイプ(Front/Back/Central Vowels)は最低限押さえておかなくてはなりません。

例えば、スペルが同じ”A”であっても、

“app”は/ae/(アとエの中間くらいの音)
“father”は/ah/(アとオの中間くらいの音)
“about”の”a”は/uh/(アとウの中間くらいの曖昧音)

など、いくつか異なる発音が存在します。これらの異なる母音のパターンを知らなければ発音は成り立ちません。

知らない単語の発音を連想する

母音タイプに関してはある程度のパターンを習得すると、何となく「このスペルのパターンだと、この音だろうな」といった予想がつく様になります。

少し例をあげるとすると、“adupt”とつづる単語があったとしましょう。このつづりから、これと同じパターンの単語である”adapt”, “adopt”が連想できると思います。

なのでおそらくこの”adupt”のストレスは”dupt”ということが想像できます。そして母音に関してはストレス母音さえ分かれば発音出来るので、この場合スペルが”u”であることから”adult”と同じ様に、母音はCentral Vowelの/uh/であることが想像できます。

このように他のスペルパターンが近い単語から連想することで、知らない単語の発音も大体想像することが出来るのです。

そしてこの感覚が、初見の文章をある程度すらすらと読める様になるためには、必要だと考えています。

なので発音記号に頼り過ぎずに、ある程度の発音のパターンを身につけて、感覚的に発音できる様になれれば、そちらのほうが自然なのではないかと思います。

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Dr.D

Dr.D

マスタートレーナー

発音トレーナーで「英語の声になれる本」(角川出版)の著者。ボーカルトレーナーとしての経験をもとに日本人向けの英語発音矯正メソッド「英語声プログラム®」を開発。専門学校などの英語のボイストレーナー職を経て2011年に独立。現在、英語教師や通訳者などのプロを含む毎年100名以上の受講生に発音の個別指導行っている。10回〜20回の指導で発音を根本から変えることが出来る。

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