今回の動画では発音記号(IPA)を見る時に絶対に押さえるべきポイントについてお話しています。
目次
「ア」に相当する三種類の母音
先日の動画で英語には日本語で「ア」に相当する音が主に3種類あるというお話をしました。三種類のア →【æ ɑ Ʌ】
今回はこの三種類の「ア」の発音記号(IPA)は知っておくと便利なので、ぜひ今回はこれを覚えて帰って下さい。
辞書で発音記号IPAをチェック
辞書でどの様に表記されているのかを確認してみましょう。
Ranch
Watch
Summer
ちなみに今回は「schwa」と呼ばれる/ə/は、ストレスを置かないあいまい母音なので除外します。今回はストレスを置くものだけにフォーカスします。
第一にストレス母音に注目する
母音に関してはストレスを置く場所がハッキリ発音されて、それ以外は曖昧に短く発音されます。
やはりまず押さえておくべきところは「どこがストレスか?」ということと、「ストレス母音は何か?」ということに尽きます。
ストレスの位置の重要性
まず「どこがストレスか?」をハッキリさせる重要性についてお話します。このストレスの位置がずれると一気に伝わりづらくなります。
例えば aboutのストレスを a に置くとこうなります。
“About”(音声は動画を参照)
フレーズにするともっと意味不明です。
“It’s about you”(音声は動画を参照)
単語には必ずストレスの位置が定められていて、辞書で見ると「ストレスマーク」が記載されています。(こういうやつです)
このストレスマークがついているシラブルが「ストレスシラブル」となり、平たく言うとその単語のアクセントを置く場所になります。
ストレスとリズムの関係
ちなみにこのストレスはフレーズ発音において、リズムのアクセント(重心)になります。
例えば This afternoonというフレーズを発音する場合、Afternoonのストレスシラブルは「noon」、そしてこれを重心として発音するとこうなります。
“This afternoon”(音声は動画を参照)
ストレス母音の重要性
さて、今度は「ストレス母音は何か?」を知る重要性についてお話します。
大体の母音はアルファベットそのままだったりするので、声さえしっかり喉の奥で響いていれば正確ではなくとも伝わります。
一応フォローしておくと、もちろんより正確な音を出せるにこしたことはありませんが、「どうしたらもっと伝わるのか」という事においての重要性に置いては二の次といった感じです。
母音違いの単語が多い
三種類のア →【æ Ɑ Ʌ】が区別できていない場合は結構伝わりづらくなってきます。
例えば adapt(適応する)、adopt(養子にする)を発音する場合、æ Ɑの区別がついていないと、どっちか分からなくなってしまいます。
その他にも、Tap/Top, Pad/Podなど英単語にはこういった母音違いのパターンが結構あるので注意が必要です。
これらの母音の発音方法はこちらの動画をご覧ください。
ここまでが、発音記号を読む上で最も重要なポイントです。
「どこがストレスか?」ということと、「ストレス母音は何か?」を知ることです。では最後に文章を使ってこれらを確認していきたいと思います。
2010 Princeton University|Jeff Bezos
As a kid, I spent my summers with my grandparents on their ranch in Texas. I helped fix windmills, vaccinate cattle, and do other chores. We also watched soap operas every afternoon, especially “Days of our Lives.”
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