IPA(国際発音記号)はこれさえ覚えれば大丈夫!

こんにちは、ドクターDイングリッシュ発音ディレクターのDr.Dです。今回はIPAと呼ばれる、辞書に記載されている発音記号についてです。

これは現在制作中の公式テキスト「英語声プログラム®Ver.8.0」の付録部分に載せているものです。それをこれから簡単に解説してみたいと思います。

この公式テキストはドクターDイングリッシュのサイトから動画付きで購読出来ますので、良かったらチェックしてみて下さい。現在はVer.6と7があります。

IPAは最もメジャーな発音記号

このIPAを略さずに言うとInternational Phonetic Alphabetと言います。

Weblio, Longman, Cambridgeなど主要な辞書の殆どはこのIPAという記号で発音記号が書かれています。

IPAとJones式の違い

一部「Jones式」というものも国産の英和辞典などで残っている様ですが、これはIPAの簡略版といった感じのもので、根本的には同じです。(/i/ feet と/ɪ/ fit を区別しない等)

IPAを要点に絞って覚える

発音記号なので要するに音の数だけ記号が存在するわけですが、全部虱潰しに覚えていたら気が遠くなります。

なので今回はアメリカ発音における本当に必要な要点に絞って「これさえ覚えれば大丈夫!」といった感じで解説出来ればと思います。では早速いきましょう!

単母音の記号

まずは最もベーシックな単音の母音からです。母音に関してはスペルと記号がかなり異なるものが多いのでしっかり覚えて頂きたいと思います。

/æ/ cat, bad, sad /ɛ/ get, bed, set
/ɑ:/ bra, calm, palm /ɔ:/ saw, talk, want (US /ɑ:/)
/ʌ/ but, cut, come /ə/ a, about, terrible (schwa)
/ʊ/ put, full, wood /uː/ you, who, chew
/ɪ/ pit, bin, will /i:/ she, see, keep
/ɝː/ curve, serve, bird /ɚ/ mister, standard, editor
/æ/ 「ア」と「エ」の中間的な音で、声門を狭めてエッジを効かせて発音します。

/ɑ:/ 喉の奥の方を広げて「ア〜」と発音。「ア」と「オ」の中間くらい?

/ɔ:/ この発音記号はアメリカ発音では通常/ɑ:/として発音されます。(ケンブリッジ参照)

/ʌ/ この母音は「ア」に近い感じですが、あいまいで短くて低いのが特徴です。

/ə/ ストレスの無い部分のあいまいで短い「a」の音です。

/ʊ/と/uː/の比較 /ʊ/は短く曖昧な感じで、/uː/の方がよりかっちり伸ばす感じです。

/ɪ/と/i:/の比較 /ɪ/は短く曖昧な感じで、/i:/の方がよりかっちり伸ばす感じです。

/ɝː/ Rを伸ばした音で、出だしから最後まで音は同じです。

/ɚ/ /ɝː/のストレスを置かない曖昧にした音です。

二重母音の記号

次は2重母音です。母音が2つ重なったものがあるんですが、基本的には2つの母音を一つにギュッと凝縮して発音しているだけの話です。

この動画では特に押さえておいてもらいたい2つの二重母音だけ紹介します。

/aʊ/ out, about, power /oʊ/ so, coat, won’t
/aʊ/ /æ/のニュアンスに近い出だしで、結構エッジを効かせて発音します。

/oʊ/ /o/の音から素早く/ʊ/に移動するのがコツです。モタモタしていると/ɔ:/に聞こえwant」なのか「won’t」なのか分からなくなります。

子音の記号

子音のIPAは大部分がスペルのままなので簡単なんですが、そうじゃない特殊な記号で表されている子音だけ紹介します。

/θ/ theme, thrill, theater /ð/ that, though, there
/dʒ/ jeans, judge, educate /ʒ/ usual, Asian, pleasure
/j/ you, yet, yawn /ŋ/ song, king, going
/ʃ/ shirt, Chicago, associate /tʃ/ chat, chance, church
/θ/と/ð/の比較 無声音と有声音

/dʒ/と/ʒ/の比較 /d/の発音を含むか否か

/j/ スペルのjではないよ!yだよ!

/ŋ/ nとgがミックスした音。gの音を単体で出さないように!

/ʃ/と/tʃ/の比較 /t/の発音を含むか否か

IPAの全体像は掴めましたか?

主要なIPAの記号と音の特徴をさらっと紹介してみましたが、何となく全体像は掴んでいただけましたでしょうか。

特に母音は記号の種類も多いので大変ですが、2〜3回くらい動画に沿って声を出して頂ければ大体掴めるかなと思います。

Dr.D
About Dr.D 362 Articles
「英語の声になれる本」(角川出版)の著者。Toronto Jazz Festival出演の元プロミュージシャンで、専門学校のボイトレ講師を経て2011年にドクターDイングリッシュを立ち上げる。 英語のボイトレメソッドを取り入れた日本人向けの英語発音矯正メソッド「英語声プログラム®」を開発。日本の英語教育に発音指導を普及させるミッションを掲げ邁進中。

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