【リスニングの秘訣】英語はすべての音や単語を聞き取る必要は無い

前回の動画から質問を頂きましたので、今回はそれに対してお答えしようと思います。

リスニングに関する質問

ネイティブの人は重要な単語を軸に聞き取ってるということですが、areとか have been とかもそれぞれ一応きちんと聞き取れてるんですか?

ほとんど聞こえない弱く短い音が、ネイティブの人にとったらなぜちゃんと意味を拾えてるのか不思議に思いました。

ネイティブのリスニング感覚

ある程度英語に慣れてくるとすべての単語を拾わずに、ストレスを置いている単語を中心にピックアップして、意味を理解しているといった感じです。

Areなのか、have beenなのかなど、細かなニュアンスをそれほど意識せずとも、話の流れでそれはカバー出来てしまうので、すべての単語をちゃんとピックアップする必要がそもそも無いわけです。

You are such a great person(突発的)
You’ve been such a great person(感謝の意)

例えばこれらの違いも、areなのかhave beenなのかを聞き取るよりも状況に応じて意味を取るほうが自然とも言えます。

実は日本語でも全部の音を聞き取っていない

私達が日本語を話すときのことを想像してみて下さい。
ほとんどの場合ですべての音を聞き取って理解しているわけではありませんよね?

重要な部分だけおさえたら、あとは話の流れから連想することで省略された部分を勝手にカバーして理解しているはずです。

例えば「今日は仕事帰りに同僚と飲んでから帰ります」という情報を伝える場合、

実際には「今日、仕事がり、同僚、飲んで、帰ます」と多少省略して発音しても脳が勝手に補正して理解することが出来ませんか?これと同じ様な感覚かと思います。

なので英語でも、「I’m going to grab some drinks with some of my coworkers after work」という場合に、

amana-GRAB-sum-DRINKs-wi-s’m’ma-COwerkers-AfterWORK

といった感じで、ストレスを置かない部分を少し簡略化しても、ストレスさえ安定していれば情報は自然と伝わるはずです。

英語はより意味とリンクした発音

それに英語はストレスを置いて発音する言語なので、すべての音をハッキリ発音すると逆に聞き取りづらくなります。

全部の単語をしっかり発音するとこんな感じ(動画参照)
I know you have been working on it so hard these couple of years

でも伝わりやすいストレスを重心とした発音はこんな感じ(動画参照)
I know you have been working on it so hard these couple of years

後者のほうが意味とリンクした無駄の無い発音なんです。キーワードがしっかり浮き出ていて、またそれらを補助するhave beenやon, ofなどがくっついて発音されています。

そして前者は逆に意味と全くリンクしていない無駄だらけの発音ということになります。キーワードも補助的な単語も、すべてが同等に独立してしまっており、これでは文として成り立ちません。

日本人の英語発音が致命的に伝わりにくいのは、この「全ての単語を同じように発音してしまう」という原因が大きいかと思います。

英語の発音にはリズムがある

英語はこのストレスを置くキーワードを重心としてリズミカルに発音します。そうすることでテンポよく意味を伝えることが出来るわけです。

このリズムに関して詳しく知りたい方は、先日の動画を見て頂ければと思いますが、簡単に解説するとこうです。

I know you have been working on it so hard these couple of years

このフレーズを発音する場合、意味ごとのチャンクという塊で捉えます。
まず各チャンクごとにメインとなるキーワードがあります。

そして各キーワードに付随する助動詞や前置詞などの補助単語があります。
キーワードにストレスを置き、補助単語もまとめて発音します。

このあたりは動画で詳しく説明していますので御覧ください。

Dr.D通信

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Dr.D
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「英語の声になれる本」(角川出版)の著者。Toronto Jazz Festival出演の元プロミュージシャンで、専門学校のボイトレ講師を経て2011年にドクターDイングリッシュを立ち上げる。 英語のボイトレメソッドを取り入れた日本人向けの英語発音矯正メソッド「英語声プログラム®」を開発。日本の英語教育に発音指導を普及させるミッションを掲げ邁進中。

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