Can/Can’tはストップTとイントネーションで聞き分ける

皆さん、こんにちは。Dr. D Englishの発音トレーナー、服部レイです。

今回の内容

前回は子音と子音がくっつく時のリンキングのパターンを紹介しました。

今日はそれを掘り下げて、一つのパターンに絞って見たいと思います。
それは「ストップT+子音」がくっつく時のパターンです。

ストップTについて、Dr. D が一度この動画ですこし紹介しました。

今日は例文をたくさん使っていっぱい練習したいと思います。

ストップTとは?

ストップTというのは、/t/ を発音する変わりに、喉でブレスを止めることによってでできる一瞬の間です。
例えば:

smar(t)phone
smartophone じゃなくて→smar(t)phone

Vie(t)nam
Vietonam じゃなくて→Vie(t)nam

ストップTが音節尾に来る時は
marke(t)
concer(t)

では、今度はこのストップTを子音で始まる、単語の前に置いてみます。

ストップTのリンキング

What kind of music do you like? の wha(t) kind of の /t/ を落とす
Get better soon. の ge(t) better の /t/ を落とす

定番なのはみなさん聞き慣れてると思うし、発音し慣れてると思います。
が、いろんなところに潜んでるので、例文をたくさん見てみましょう。

例文

例えば:It was painful.
感覚的には日本語の小さいつ「っ」に似ています。

たとえば足の小指を壁にぶつけました。「いったーーい」と言って反応しますね。

「痛い」のあいだにちいさいつが挟まれています。そのちいさつの瞬間は喉でできる一瞬の休符です。同じ感覚で英語を発音してみましょう。

I(t) was painful.

I hi(t) the wall with my little toe. I(t) was painful.

他の例文も見てみましょう。

I(t) started raining.

Le(t) me know.

My las(t) visi(t) to Vie(t)nam was fun.

I(t) was her birthday las(t) week.

went toの発音

go to の過去形 went to もそうです。
結構これをwentt to と発音する人が多いですが、wen(t) to で試してみてください。

I wen(t) to Disneyland.
I wen(t) with my friend.

Tha(t) was a grea(t) movie.

Tell me abou(t) this person.

See you a(t) five!

Wai(t)! Wai(t)! Wait! Wai(t) for me!

I don’(t) like i(t).

I didn’(t) know.

I wouldn’(t) do tha(t).

I can’(t) see. I can’(t) hear.

can と can’t の区別

ちなみに can と can’t の区別がうまく付かない人はたくさんいると思います。
これのコツは、ストップTでできる一瞬の間を聞き取って、判断する方法のその一つ。

もう一つの方法はcan’(t) のストップTにストレスを置かれる時のイントネーションを聞き取るのが重要なポイント。

否定を表す単語は意味が強いため音程を上げてイントネーションを作ります。

Can’(t) のストップTでできる一瞬の間とcan’t で盛り上がるイントネーションを聞き取るのがポイントです。

否定 I can’t see.
肯定 I can see.
否定 I can’t hear.
肯定 I can hear.
否定 I can’t
肯定 I can wait.

/d/+子音の単語

このストップTの後に子音が続くパターンにすごく似てるのが音節尾が/d/+子音です

例えば*

Si(d)ney
ki(d)ney
san(d)wich
Santa Monica boar(d)walk
See you aroun(d) five.

Let’s play boar(d)game.
I shoul(d) go.
You nee(d) to see a doctor.
Tha(t) woul(d) be grea(t).
I woul(d) like a glass of wine.
I’(d) like to see this necklace.

I’dd like to と言ってませんか?

基本的に、音節尾に p/t/k/b/d/g が来ていて、次にまた子音で来る時は、さっきの音節尾の p/t/k/b/d/g はほぼ発音しなくていいです。

書いてあるんだけど、聞こえてこない。というのはこういうわけです。

ドラマのワンシーンで聞き取り練習

最後にこのシーンをみてください。

Joey: What’s wrong, buddy?
Ross: Someone a(t) work a(te) my san(d)wich.
Chandler: Well, wha(t) di(d) the police say?
Ross: My thanksgivin(g) leftover san(d)wich. I can’(t) believe someone jus(t) ate it.
Chandler: Ross, it’s jus(t) a san(d)wich.

さいごに

どうですか?少しは楽に聞き取れるようになりましたか?

こうやって発音する必要のない音を削っていくのもリンキングの大事なところです。そして大事なのは、たくさん練習すること。

ゆっくり、ゆっくり反復練習をしてから、徐々に徐々にスピードを上げて行ってください!

というわけで、今日はまた子音+子音のパターンを紹介しました。
特にその中でちょっと独特なのを選んでみました。

是非練習してみてください。

この動画が役に立ったと思う方は高評価をお願いします。そして、Su(b)scribe!

Thanks for watching and I’ll see you in another video. Bye!!!

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About 服部 レイ 4 Articles
在米歴17年の元ピアノ・インストラクター。現在は発音トレーナーを本職とする。3ヶ国語をネイティブレベルで操る語学力の高さは当スクールでもトップレベル。受講希望者が後を絶たない、行列が出来る人気トレーナー。

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