ボイトレを利用した英語発音練習 ハミングを使って口内で音を共鳴させる

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今日はちょっとユニークな発音レッスン風景をお伝えしたいと思います。発音限界チャレンジ中の由紀子さんとのレッスン風景です。前回の記事でもお伝えしたとおり彼女の目下の課題は「ブレスの上で発音できるようになること」です。

この口を閉じたハミングの発声方法で口内で音を共鳴させ、より大胆にイントネーションを付けて、口を開いて発音する時にその息遣いを再現するというものです。

ハミングで発声練習する利点

この様にハミングで練習するのには理由があります。まず英語を発声するときには終始喉を開いた状態でブレスを逃がしながら行わなければなりません。特に日本語のクセがとれない間はどうしても語尾で喉を閉めて発音を締めくくってしまいます。

しかしハミングで発声練習すると喉が閉じにくいので終始喉を開いた状態で発音練習することが出来ます。そして多少大げさに発声しても声が暴走し難いので思い切って発声することが出来るのこのボイトレ方法の利点です。

そしてもう一つの利点は鼻からブレスを逃がしながら発声することが出来るので、英語特有のブレスを逃がしながら声を乗せるという感覚が掴みやすいということです。さらにはハミングでは口内で母音を響かせる感覚も掴みやすい。口の中に共鳴が伝わるので声の響きをコントロールしやすい。

こういった理由でボイストレーニングでも「M音」を利用した発声練習がよく用いられます。

ボイストレーニングのプロです

ご存じの方も多いとは思いますが、発音トレーナーDr.Dは元プロのヴォーカリストで英語の発音を専門で教え始める前までは音楽の専門やボーカルスクールなどでボイトレの先生をしていました。

16歳の頃から人前で歌ってきたので、発声のメカニズムや声のメンテナンスに関してはもう20年以上も向き合っていることになります。なので歌にかぎらず声を使った表現に関してはかなり深くまで分析し掘り下げることが出来ます。

どうしてボイトレが英語発音に有効なのか

ボイトレ(ボイストレーニング)は一般的に西洋の言語を発声するメソッドがそのまま日本語にも使われています。昭和歌謡も含め現代の歌は全て西洋流の発声で歌われています。なので喉を開いた状態でブレスに声を乗せるというのが基本です。その為にはより多くの息を要するので、より深い所から息を吐き出します。これが腹式呼吸と言われるものです。

ちなみに本来の日本語の特徴に合わせた歌い方は喉を締め付けて声を絞り出す様な感じになります。そして語尾でブレスを緩めて音をフェイドアウトさせます。雅楽(謡物)やお経がそんな感じですね。最後まで息を勢い良く吐ききる西洋の発声とは真逆になります。

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About Dr.D 608 Articles
ドクターDイングリッシュの創立者。元プロミュージシャンで英語ボイトレ講師を経て2011年に発音スクール設立。YouTuber歴10年以上。日本の英語教育に発音を普及させるミッションを掲げ邁進中。淡路島で外国人専用Fishing Charterのオーナー船長も務める。

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