カタカナ発音ではよく”glad to”を「グラッド・トゥ」と発音したり、”move to”を「ムーヴ・トゥ」と発音してしまう。
しかし英語は子音同士もリンキングするために、”glad to”だと「glæ-də」、”move to”だと「muː-ftə」のように音がつながる。
今回のレポートではこれらの法則を紐解いています。
子音+子音のリンキングが起きるとき
子音で終わる語と、子音から始まる語が連続した場合、両方の子音を続けて発音することはない。
両方を発音すると息の流れに滞りが生じるため、前の語の語尾の子音がミュートされ(音を止めたり無声化したりする)、その後にくる語頭の子音が優先的に発音される。また、Flap Tが発生して音が変化する場合がある。
Got to → go(t) to → Flap T → gotta
Going to → goin(g) to → Flap T → gonna
give-toなど有声子音のリンキングはどう処理するのか?
有声子音が母音(および半母音)とリンキングする場合は、有声のまま音をつなぐ。しかし子音とリンキングする場合は無声化する。例えば「give to」の場合は、「v」の音を有声にすると流れが滞るため、無声音である「f」に近くなる。
(ひょっとして、だから「have to」は「ハフ・トゥー」になるのでしょうか?!「has to」も?)
子音+半母音のリンキングが起きるとき
前の語が子音で終わり、後ろの語が「y」から始まる場合、半母音である「y」は母音化し、リンキングが起きる。
「tell you」の場合、「y」は母音化して「l+y」のリンキングが起き、「tell」の「l」が際立ってくる。「tell」の語尾の「l」は通常は「Dark L」だが、リンキングによって「放つ子音」となり、「Light L」に変化する。
このように、リンキングによって「受ける子音」が「放つ子音」に変化することがある。
「what you」の場合、「t」がStop Tとなって発音されない場合も、「y」が母音扱いとなって「ty」の発音になる場合もある。どちらでもよい。
※受ける子音と放つ子音についてはこちらを参照
https://dr-d.jp/2017/08/12/consonants-5/
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