英語の声がよく響いて聞こえると感じた場面
アメリカの子ども番組で「Barny and His Friends」という番組がある(見ていたのは20年以上前のことなので、今あるかどうかはわからない)。
学童保育みたいなところで子どもが遊んでいると、BarneyというDinosaur(パープルの派手な着ぐるみ)が現れて、皆で一緒に「ごっこ遊び」をする、という設定である。
このBarneyの声が、日本語で聴いたことのない深い響きで、いつも、話しているはどんな人なのだろうと思っていた。英語の響きと言われると、まず思い出すのがBarneyの声である。
今、発声を習った後でBarneyが話すのを聴いていると、口の奥にぽっかりと空間があり、上口蓋に息が当たって声が響いているのがわかる。喉がリラックスして開いているので、丸みのある太い声が出ている。
ほとんど「カラカラ」声で話しているように聞こえるほどだ。
なぜ英語の声は響いて聞こえるのか?
英語の声が響いて聞こえるのは、常に口内の奥(喉側)に空間があり、そこから発声しているから。喉を閉じずに開けたまま息を出し続け、息を上口蓋に充てることで口腔内で共鳴させているため、響いて聞こえる。
英語の抑揚はどのようにして作られているか
英語は、一つのフレーズの中でアクセントをつける部分とつけない部分(脱力する部分)がはっきりしているため、抑揚がついて聞こえる。
アクセントをつける部分の母音は明瞭に発音され、アクセントをつけない部分の母音は曖昧に発音される。アクセントをつけない部分は脱力してひとつひとつ落ちる。
それを、息を途切らせることなく、つなげて発声しているので抑揚が生まれる
なぜ英語は息を沢山必要とするのか?
英語の音は子音が中心を中心としており、ブレスフローがないと子音を際立たせることができない。ブレスフローがなく、フレーズの中で息が途切れると、自然な抑揚が生まれず、平板な印象になる。
息を出し続け、その中で舌が子音のポジションに行った瞬間だけブレスがさえぎられる。それによって、子音が際立って聞こえる。息が先で、そこに音が乗ることが大切である。
英語の音がつながる理由
日本語は、ひとこと話すごとに喉が閉じるが、英語は喉を開いたまま息を出し続ける。フレーズはひとまとまりで発音される。
フレーズの途中で喉を閉じずに、息を切らずに最後まで出し続けている。そうすると自然と音がつながる。
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