発音はネイティブに習うより発音が上手な日本人から習うほうが効率が良い

英語の発音はネイティブに習うべきだと思っていらっしゃる方が大勢いらっしゃいますが、発音の専門家である私Dr.Dの意見としては、

英語の発音習得はネイティブでは無く、英語の発音が上手な日本人に教わったほうが断然効率的です。

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大人になるとマネが下手になる

ネイティブの綺麗な発音をたくさん聞いて真似ていれば自然と上達すると思われるのは10歳までと言われています。それをこえると理屈がわからないと真似できなくなる傾向になります。

人は基本的に10歳くらいまでに第一言語が決まると言われています。そうすると全く音質の異なる他言語の発音を真似ることが困難になります。

幼少期は身近な人が話す言葉を真似て言葉を覚えるので、放っておいても自然と話せるようになります。発音も真似によってネイティブになります。これを体験的習得能力といいます。

しかし言語形成期の10歳をこえると段々と物事を理論的に習得する傾向の方が強くなってきます。なので自分の知識や経験のフィルターを通して物事を理解するようになってきます。これを論理的習得能力と言います。

多くの研究データでは大体この様に10歳を境に体験的習得能力と論理的習得能力が逆転する図が見られます。

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なので10歳を過ぎると理屈を理解すること無くただ真似をして物事を習得することが難しくなるわけです。大人になると殆どの人が出来なくなってしまいます。

ただ理屈さえわかると大人になっても真似を上手にすることが出来ます。その為には「どの様にしたらその音が出るのか」というメソッドが無くてはなりません。

なので日本語と全く違う性質を持つ英語の発音は、それが理屈で分かっている日本人から学ぶほうがはるかに効果的なのです。

発音が上手だから教えられるとは限らない

ネイティブが発音が上手なのは当たり前。彼らは生まれた瞬間から英語を聞いて話している。それを全く別の言語で育った人に対して教えるのはかなり難しい。発声も違えば聞こえる音も違う。

英語の発音を日本人に教えるためには2つの言語の特徴をよく理解した上で、教えるメソッドを持ってなくてはならない。

いくらネィティブがフォニックスによって発音を磨いたとは言え、全く違った言語の発声を持つ日本人に対してそのまま教えることは出来ない。また教えても平均的な日本人には音の違いさえ聞き取れない。

聞き取れないものは発音できない、発音できないものはまた聞き取れない。

フォニックスは日本人の大人向けでは無い

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ネイティブから発音を学ぶ時によく使われるのがフォニックスというメソッドです。これは日本人が小学校で「あいうえお」を通じて日本語の正確な発音を覚えるのと同じで、ネイティブもElementaryでフォニックスというものを使ってスペルと発音の関係を学びます。

そのフォニックスでのトレーニングが今までの言葉に反映されネイティブの発音はより正確になっていきます。

しかし日本人の場合はどうでしょうか。多くの日本人はカタカナ発音が染み付いていて、フォニックスで得た発音の正確性を反映させる土台が出来ていない。それで一つ一つの音は出せるようになっても、結局言葉になった時にそれらをどの様に活用して良いのか感覚的に分かりません。

何故なら英語はすべての音がハッキリと発音されるわけでは無いからです。ストレスを置く部分しかハッキリ発音されません。それ以外の音は全て曖昧化し、短くなり、周りと同化してしまいます。

しかしある程度感覚で英語が話せるようなレベルの人だとより正確性を持たせるといった意味で効果はあります。しかしフォニックスによって根本的な発声とリズムに関しての技術は得られることは出来ません。

理想的な発音トレーナーとは

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今までの理屈をまとめると理想的な発音トレーナーとは:

・平均的な日本人と同じように日本語のみで育ち大きくなってから英語の発音を上達させた経緯を持つ人。

・2つの言語の音の構造を論理的に理解し、またそれらを説明でき、違いを再現することが出来る人。

・発声方法が全く違う英語の日本語、両方の声のメカニズムを理解し、それを論理的に説明し指導出来る人。

これはまさにDr.D山田聖大の事では無いか!笑

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Dr.D

Dr.D

代表発音トレーナードクターDイングリッシュ

英語の「発声」と「リズム」を専門としたオンライン発音トレーナーで「英語の声になれる本(KADOKAWA出版)」の著者。「発声トレーニング」を使った独特の指導法で2011年の開業以来、1500名以上の受講者に対し直接指導を行っている。10回〜20回の指導で英語らしい発音に変える事が出来る。

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