発音トレーナーのDr.Dです。近年アメリカを中心とした若い女性の間でセクシーだとして流行している声の出し方、話し方があります。「Vocal Fry(ボーカルフライ)」という発声方法です。
この声の出し方は私の発音プログラムでも以前から行っているBottom areaという発声方法によく似ているということで、先日Web英語声プログラムを受講されている方からコメントを頂きました。
目次
ボーカルフライとはどんな声なのか?
ボーカルフライとは喉を出来るだけリラックスした状態で音程を落とすことにより出る、低音の「カラカラ」という声で、丁度フライを揚げているときのような音であるためにそう呼ばれている様です。
英語では語尾やR/W/Yの半母音を発音する際に自然と絡む音でもあります。なので実はみんな無意識に使っているわけです。英語声プログラムではこの発声を、喉をリラックスさせるために行うエクササイズとして行っています。
ボーカルフライはやり過ぎに注意!
このボーカルフライという発声方法ですが、最近ではアメリカ女性の間でセクシーだとして、より大げさに使われるようになっており、それが不快だとして反発する声も結構出ているようです。たしかにやり過ぎるとただの寝起きで掠れた声に聞こえますね(笑)
しかし英語は基本日本語よりも遥かに喉をリラックスした状態で話されるため、日本人が発音矯正を行う際にはエクササイズとしてかなりこの発声が必要となってきます。
ボーカルフライは無意識に皆が使っている!
批判も聞かれるこのボーカルフライですが、批判しているその人本人の声もその声をしっかり含んでいます。特に言葉の語尾などに注目して聞いてみて下さい。日本語ではあまり聞かれない「カラカラ」とした音を含む低音が聞くことが出来ます。これは英語の発声そのものの特徴なんですね。
ヒラリーさんもしっかりボーカルフライを使っている!
もちろん若い女性だけではなく、例えばヒラリーさんのような方でもしっかりとボーカルフライの要素を聞くことが出来ます。男性もしっかり出ているのが分かるかと思います。
ボーカルフライと共通するDr.DのBottom areaについての動画
以前の英語声動画でもこのエクササイズを紹介していますのでご覧ください。この発声はリラックスした自然な英語発音には無くてはならない要素なので。
早速取り上げていただき嬉しいです!Dr.Dは男の人だからこういう低い声が自然に出てるんだろうと思ってましたが、キムの誇張した話し方で、女性声でのボトムエリアの使い方がわかりました。ただ使い過ぎには注意します!