日本育ちの日本人はネイティブと同等の発音になれるのか?プロの英語発音トレーナーの発音力とみんなが目指すべき発音レベル

今日は「日本育ちの日本人はネイティブと同等の発音になれるのか?」というトピックで思うことを書いてみたいと思います。まず結論から言いますと、「そんな人はまだ見たことありません」。そしてネイティブと同等の発音は全く必要は無いということです。私たちは第二言語として英語を話します。なので「発音がどれだけネイティブらしいか」という尺度ではなく、「どれだけスムーズにコミュニケーションが成り立つか」だと思って指導しています。

プロの英語発音トレーナーの発音力

僕自身、完全に日本育ちで日本の英語教育を受けて大人になりました。海外経験は全部トータルで4年程。英語発音トレーナーでプロですから、自身の発音もまぁそれなりだとは自負しています。しかし非ネイティブの外国人は騙せても、ネイティブはまだまだ騙せるレベルではありません。Dr.Dが英語を話している映像はこちらからどうぞ。

ちなみに発音がうまいから発音トレーナーなのではなく、効果的な教え方のメソッドを持っているから、また発音の問題点を聞き分け、それを分析でき、それの解決策を知っているからプロの発音トレーナーであるわけです。ボイストレーナーが自分より圧倒的に歌のうまい人達を教えるのと同じですね。いわば医者のような役割です。まぁトレーナーもある程度うまくないと格好がつきませんが・・・

僕と同じように発音スクールをやっている日本人の発音トレーナーの事は大体知っていますが、その誰の発音もネイティブを騙せるレベルの人はいません。たぶん僕達が70歳位になった頃には騙せるのではないかと密かに思っていますが(笑)今のところそんな人はまだ見たことがありません。

ちょっとガッカリされましたか?

ちなみに僕のミュージシャン時代からの親友で幼稚園、小学校をカナダで過ごし中学の途中で日本へ留学し、高校は3年間オーストラリアのブリスベンのボーディングスクール、大学は中央大学、そしてミュージシャンになるために4年生の時に中退という大馬鹿者がいるのですが、そいつの発音はたぶん僕よりもネイティブっぽい。でも一般的なカナダ人と比べると表現の幅の広さが違うので、それが発音にも若干影響しており、やはり5分以上話すとネイティブではないことが分かってしまうレベル。

なのでそもそも「ネイティブの発音を目指す!」というのはあまり現実味がない話なのです。一応僕は目指していますが(笑)アメリカ育ちではないので、せめてアメリカ人に対してカナダ人と言って通用するレベルになりたいと思っています(笑)

みんなが目指すべき発音レベル

では、一般的な英語学習者が発音を学ぶ場合、「何を目指せば良いのか!?」

「通じる発音力」

「流暢なスピーキング力を得るための基礎となる発音力」

「大体どんな英語も聞き取れるようにするための発音力」

「ネイティブの言ったことをそのままリピート出来る発音力」

ほとんどの人が目指すべきところはこの辺りでしょう。

前回の記事にも書きましたが、日本人の英語発音は極端に悪く、相手からすれば「かんべんしてくれよー、言ってることほとんど分からないよ〜(´・ω・`)」ってレベルです。主な理由は発声方法が違う事と、リズムがとれないところから来ています。

なのでこの発声方法リズムを取る感覚がしっかり身に付けば急に英語がハッキリと聞こえてくるようになります。そしてその次にスピーキングが少しづつ流暢になり、ストレス無く英語が口から出てくるようになります。発音をある程度上達させるだけでこれだけの利益があるわけです。

発音は発声とリズムの原則に基づいて

発音に関してはどうしても細かいところに目が行きがちで、例えば音が連なる「リエゾン」というものがあるのですが、an appleと発音する場合「エネポー」のように音が繋がります。take itだと「テイケッ」っていう風になります。そうするとこれらのパターンを全て個別に覚えなければならないのかと思ってしまいがちです。

しかしそれは無駄です。キリが無いくらいパターンは沢山あります。それを一つ一つ覚えるのはコンピュータープログラムにしか出来ません。もちろんネイティブも一つ一つを習得していったわけではありません。そうではなく、「英語はこういう声の出し方をするから、自然と音が連なった」といった感じです。

リズムに関しても全てのフレーズパターンのアクセントの位置などを暗記するというのは不可能です。そうではなくて、「原則に基づいてリズミカルに発音していると自然とアクセントがまとまったリズムになっていた」という感じなのです。

これは母音や子音に関しても同じで、全種類の子音や母音のパターンを覚えるというのも馬鹿げています。母音のパターンだけでもたぶん100種類以上はあるんですから、やっていく端から忘れていくでしょう。全て発声とリズムの原則に則って発音したらこうなった、というのが一番自然な発音でしょう。そしてそうやって覚えた発音は柔軟性と応用力があり、基礎さえしっかり身に付けばあとは自分自身でどんどん伸びていくことが出来ます。

さぁ、頑張って練習しましょう!!

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Dr.D

Dr.D

代表発音トレーナードクターDイングリッシュ

英語の「発声」と「リズム」を専門としたオンライン発音トレーナーで「英語の声になれる本(KADOKAWA出版)」の著者。「発声トレーニング」を使った独特の指導法で2011年の開業以来、1500名以上の受講者に対し直接指導を行っている。10回〜20回の指導で英語らしい発音に変える事が出来る。

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